今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:46,886 hit
小｜中｜大
XLVI. 加藤side ページ8
何かが足りない。
そう思う毎日。
正直、それが何なのかは全くわからないし、
思い出そうとしても、頭が痛くなる。
記憶喪失ってやつらしいから、
何かが足りないって思うのは当然か。
先生からは、無理に思い出す必要はない
そう言われてる。
でも知りたいっていうのが本音。
実際のところ、なんでこの病院にいるのかも知らない。
増田さんや小山さんとの関係も分からない。
それから、
いつもほぼ同じ時間に部屋の外にいる女性も。
誰なんだろう...
疑問ばかり募っていく。
証拠の残されていない事件現場みたいな気分。
増田さん、小山さん、先生、母さんは絶対何かを隠している。
多分それが俺の失くした記憶を取り戻す鍵なんだけど…
現場の証拠を隠されちゃ事件は解決しないのに...
自分で探すしかないか。
隠された真実を。
でも、俺の部屋に入って来る人達からは探せない。
俺はこの時決めた。
明日、毎日俺の部屋の前に来る女性の後を追うことを。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「病系」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなの - 完結おめでとうございます！いつも一定のペースで更新されてて良かったです。出来ればその後のお話とかも見たいです! (2017年10月8日 11時) (
レス) id: 6a5231e6a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琴葉 | 作成日時：2017年9月22日 17時
