あさのおばけ【名前変換オリジナル】

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ーーA視点ーー

家に帰ると勉強も忘れてひたすら小説を読み漁っていた。

走って家に帰ったため白いシャツが汗ばんでいたが、そんなことは気にならなかった。

『「お前ってさぁ、本当に俺のこと好きなの？なんか、愛がないっていうかさぁ・・」「え？私はあなたの自由を尊重してるだけだけど」』

『恋人とはいえ、所詮は他人。束縛とか、意味わかんない。他人の自由を奪う権利なんかあってたまるか。』

誰にもない考え方というか、彼女にしか書けないと思う。

本当に驚いた。正直今日の化学なんて全く記憶にない。レポート適当だけど大丈夫かな。

同じ言語でも表現の仕方が違うだけでどうしてこんなに変わってしまうのだろう。不思議だった。




いつの間にか、彼女に惹かれていった。




「小説の発売日・・・明日じゃん」

新作、買おう。彼女のデビュー作ではないけど、きっと将来大きくなると思う。

いつの間にか、嫉妬とか、そういう感情は消えていた。





学校では相変わらず書籍の話や、進路についての話が絶えない。

ただ、今日は狂おしいほどの感情はなく、黙って受け入れることができた。



放課後になると、私は学校の近くにある書店へと向かった。

普段はあまり利用しないが、私の家の近くの書店は古いため、新作の入荷が遅いため、どうしても発売日に欲しいものがあればここが最適だった。

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