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Aside
家を飛び出してしまった。
特に行くあてもなく、直感的に。
田舎の実家は遠いから
この子を連れていくのは大変だ。
まぁくんの実家は比較的近くて、
いつも良くしてくれるから突然にでも行ける関係だけど、
今は行けない。
さすがに「息子さんと喧嘩しました」
なんて言えないもん。
でも、今はただまぁくんから離れて遠くへ行きたかった。
ICカードにいくら入っているかも分からないけど
とりあえず地下鉄の改札を通ってみる。
行先も確認しないで、ホームに到着した列車に乗った。
時間は、幸い通勤のピークが去った後だ。
とはいえ、故郷の田舎とは違って
車内はいつでも人で賑わっている。
3駅くらい通過した頃、胸に抱いた娘がぐずり始める。
ついに、4駅目で泣き始めてしまった。
周りの視線に「すみません」と会釈し、
次の駅で降りることを決めた。
5駅目に到着するまでの時間が、嫌に長く感じられた。
ようやく到着して、やっとの思いで降りる。
改札を抜けて地上に出たら、
それほど遠くまで来ていないことにガッカリした。
少し歩くうち、ベビーカーを持ってこなかったことを後悔した。
勢いのまま出てきたという割には、
オムツや着替え、粉ミルクに哺乳びんまで持ってきている所には我ながら関心する。
その代わり、自分の為のものは殆どゼロに近かった。
公園のベンチに座って、ひどく喉が乾いていることに気がつく。
ということは、きっとこの子も……
立ち上がろうとするのに、
全く足にチカラが入らない。
それどころか、
ぽろぽろ涙が溢れてきて
自分自身をコントロールできなくなった。
どうしよう……助けて…………
そんな時に頭に浮かんだのは、まぁくん。
私はなんで喧嘩した相手に助け求めてるの？
って、よくよく考えれば、喧嘩にすら発展してないじゃん。
ああ。
どうしようもないバカだ、私は。
「あれ？ Aちゃん？」
「へっ……？」
声をかけてくれたのは、なんと健さん。
彼は私の行きつけのサロンの美容師さん。
まぁくんとまだ付き合いたての頃、
サプライズで連れてきてもらって以来、
すっかりお気に入りで通うようになったのだった。
「とりあえずこれあげる」
がさごそと手元のレジ袋の中から
パックのオレンジジュースを取り出し、
私に差し出してくれた。
「ウチの店おいでよ。すぐそこだし、定休日だし」
健さんは何も聞かず、
重たい荷物を持ってくれた。
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ロシアンブルー - 坂本クンとヒロインとの間に産まれた赤ちゃんの名前...優愛(ゆあ)でお願いがします (2021年2月9日 23時) (
レス) id: a5302e5fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ﾖ-ﾘﾝ(プロフ) - ロシアンブルーさん» いつもリクエストありがとうございます。お時間頂くことになるかと思いますが、ゆったり気長にお待ち頂けますと幸いです！ (2021年2月3日 0時) (レス) id: 3d151d95ac (このIDを非表示/違反報告)
ロシアンブルー - アイドルとマネージャーの恋愛は御法度って事で御願いします (2021年2月1日 2時) (レス) id: a5302e5fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ロシアンブルー - 因みに続きですがヒロインはV6のメンバー全員のマネージャーで坂本クンとこっそり付き合ってるって言う設定で御願いします (2021年2月1日 2時) (レス) id: a5302e5fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ロシアンブルー - 後...叶うなら坂本クンとヒロインが20歳差で結婚前提に付き合っていて剛クンが坂本クンからヒロインを略奪しようとして仕舞いには坂本クンとヒロインが結ばれると言う話が見てみたいです (2021年2月1日 2時) (レス) id: a5302e5fd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾖｰﾘﾝ | 作成日時：2021年1月18日 23時
