恋愛中。 ２ ［ＪＷ］

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Ｓｉｄｅ黄








「淳太くん！」




黄「照史・・・？」








いつもと違う、追い詰められたような声が聞こえて


声がした方へ走って行ったら、スタッフさんに押さえつけられている照史を見つけた








黄「照史！」




橙「淳太くんっ」




黄「離れてください」




「ちょっと、邪魔しないでくれよ」




黄「離れろって言うてるやろ！」








俺の勢いに押されたのか、照史を掴んでいた手を離したそいつは、俺のことをキッと睨み付けた








「ヒーローぶってんじゃねえよ。番組降ろされてもいいのか？」




黄「照史が傷つかないなら、それでもいいです」




橙「淳太くん！」




「はぁ？お前は照史の何なんだよ」




黄「大事な人なんです。あなたなんかより、俺の方がずっと照史のこと大事にできますから。」








チッと短い舌打ちをして、そいつは倉庫を去って行った








黄「照史っ！！」








力が抜けて座り込んでしまった照史に駆け寄ると、その頬は涙で濡れていた








黄「照史、大丈夫、もう大丈夫やからな？」




橙「うっ、じゅんたっ、くんっ、うぅ・・・」




黄「ごめんな、もっと早く気づいてあげてたら・・・」




橙「うっ、へ、へいき・・・」




黄「・・・照史、」








小さくなって震えてる照史を見てると、自然と体が動いた








橙「じゅんたくん・・・？」




黄「照史、・・・俺、守ってあげたい」




橙「へ？」




黄「特別な理由なんかなくても、照史のこと守ってあげられる関係に、なりたい」




橙「淳太くん・・・」




黄「・・・ごめん、こんな時に」








離れようと腕を緩めたら、逆に照史にぎゅっと抱きしめられた








橙「・・・くれる？」




黄「え？」




橙「ずっと、そばにおってくれる・・・？」




黄「え、あ、うん」




橙「俺な、さっき、嬉しかった。大事な人って言ってもらえて」




黄「そっか。・・・照史、俺に、照史の事守らせてください。」




橙「お願いします」




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