恋愛中。 ２ ［ＪＷ］

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Ｓｉｄｅ紫








桃「崇裕」








お風呂をあがって、まだ髪の毛が湿ったまんまののんすけが後ろから抱きついてくる



いつもより、ほんの少し甘い声








紫「どうした？」




桃「・・・抱きたい。」




紫「・・・・・・・・・・」








年頃やし、そういう感情があるんは当然のこと。


そしてその感情は、俺が受け止めてあげなあかんもの。




でも、いくら好きやからって、未成年、ましてや高校生に手を出すなんて


教育者である自分が、そんな事。








紫「のんすけ、それは・・・」




桃「我慢できひんの！・・・崇裕の事、俺だけのものにしたいねん・・・」




紫「そんな、もう俺はのんすけだけのものやで？」




桃「・・・分かってる、分かってるけど・・・。なあ、俺もう子供とちゃうねんで？


　 なんであかんの？こんなに好きやのに、なんであかんの？」








前に回り込んだのんすけは、俺の身長をとっくに超えていて。



年齢差なんて、考えたこと無かった


卒業なんて、あっという間やと思っていたけど。



我慢できひんのは、こっちやって同じやねんで？








紫「な、のんすけ、いっぱい ちゅうしたるから、な？」




桃「それも嫌！」




紫「へ・・・？」




紫「・・・のんすけって、弟みたいやん。俺は、いつまで経っても子供のままなん？


　 ・・・・・早く崇裕に追いつきたい。・・・大人に、なりたい。」








せつないその表情に、胸が痛くなった


たった８こ、されど８こ。こんな所でそれに気づかされるなんて。








桃「・・・ごめんなさい、先に寝るな。」




紫「望っ」








このままじゃ、すれ違ってしまいそうで。


すがるように、その大きな背中に抱きつく








紫「・・・望、お手伝い、させてくれへん・・・？」








結局俺は、こいつにとことん甘い




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