恋愛中。 ２ ［ＪＷ］

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Ｓｉｄｅ桃








桃「崇裕」




紫「え？あ、のんすけか」








ちょっとだけ待っとってな、と優しく微笑んだ崇裕が職員室に入っていって、


お弁当だけ持って戻ってくる








紫「保健室、行くんやろ？」




桃「おん」








保健室の中間先生は崇裕の学生時代からの友達で、お昼の時間はよく保健室を貸してくれる








紫「淳太、今日も貸りるなぁ」




黄「ん、ええよ。じゃあ俺は出てくるわ」








３人で食べることもあるけど、気を遣ってか中間先生は出ていくことが多い



学校内では唯一、２人きりになれる時間。








紫「いただきまーす。わ、のんすけの弁当はいつ見ても美味そうやなぁ」




桃「食べる？」




紫「ええの！？」








あーん！ってキラキラした目で見つめてくる崇裕の口に、自分で作った卵焼きを放り込んだ








紫「んー、やっぱ美味いわ！さすがのんすけのおかん！」




桃「伝えとくな」








普段はおかんが作ってくれるけど、崇裕と食べる時はたまに自分で作ってみたり。



・・・・・好きな人に自分の料理食べてもらいたいやん？








桃「・・・崇裕、さっきのはあかんよ」




紫「んぇ、なにが？」




桃「保健の時。あんな顔、俺以外の人の前でせんとってや」




紫「あんな顔って・・・。や、あれはしゃあないやん、恥ずかしいって」




桃「保体の先生やのに？」




紫「・・・・・あの内容だけは、どうしても慣れへんねん」








普段は下ネタガンガンぶっこむくせに、こういう事だけは恥ずかしいみたい








桃「・・・・・待って」




紫「ん？」




桃「崇裕、今まであの授業何回したん！」




紫「何回って・・・・・。教師になって４年で、１年で５、６回、とか・・・？」




桃「嘘やろ！？」








あんなかわええ顔を、２０回以上も俺がおらん所で！？








桃「・・・崇裕」




紫「はい？」




桃「今日、家行くから」




紫「き、急やな」




桃「金曜日やし、ええやろ？」




紫「んん、まあええか。ええよ、おいで」








崇裕を早く俺のものにしたい



重たいなんて分かってるけど、嫉妬でおかしくなりそうで。


午後からの授業中、頭の中は崇裕の事しか考えられなかった




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