_ ページ5
.
けんとAちゃん、今日はありがとう!
Aこちらこそありがとう
けんと俺今週ちょっと忙しくて
来週金曜なら時間作れそうやねんけどいい?
Aうん!じゃあ来週の金曜日に会お!!
けんといいよ!
ニヤニヤしながらスマホのトーク画面を眺めていた。
ほんまにデートしてくれるんや、あのイケメン…。
なんて言いつつ、その金曜日は訳がわからないほど待ち遠しかった。
その日までの間も、何度かぽんちゃんと顔を合わせてはニヤニヤしながら
「けんととはどうよ」
なんて言ってくる。
１日１通連絡があればいい方で、しかもまだきちんと話をしたことがなくて、どんな子かもわからないから、何を話せばいいかわからない。
だけど、わたしはしょーーーーもない世間話を延々としていたい性格なもんで、彼にめんどくさがられていないか心配だった。
「けんとくん、何考えてるかあんまわからんねん。ぽんちゃんなんか聞いてる？」
「いや、連絡してへんなあ」
「そっか、わかった！」
モヤモヤとドキドキで意味がわからない気持ちの毎日を過ごしながら、初デートの日を待っていた。
もちろん、毎晩スキンケアはスペシャルケアしてピカピカのお肌で挑むつもりだし、毎日服は何着ていくべきか？って考えながら過ごしていたし、どんな話をしたらいいんかななんて色々考えていて。
頭の中は、どタイプイケメンのけんとくんでいっぱいだった。
我ながらほんとに気持ち悪い。
気持ち悪いことはわかっていても、どうしたって考えてしまうもんだからこればっかりは仕方がない。
なんて日々が続き、気付けば明日がその日。
…………イケメンとのデートの日！！！！！！！！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽむぷりん | 作成日時：2022年10月12日 18時
