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流石に朝から2人分のご飯は食べれない。

ただでさえ朝は低血圧でご飯はまともに食べれないというのに。

お弁当箱に詰めてお昼にしようか。

だけど今日は忙しくなる自信アリ。

ご飯を食べる暇はあるだろうか。

…寝起きの頭で考える。

しょうがない。夜にでも食べよう。

とりあえず箸を置き、ラップを取りに行く。

目に入るのは私と色違いの彼の食器たち。

これどうしようかなぁ…

捨てるのも勿体無いと思うし、そもそもまだ彼のことが好きな私に捨てるなんてことができるとは思わない。

とりあえずは目の前のことを片付けよう。と思い、ラップをかけて彼の分の朝食を冷蔵庫へしまう。

また椅子に座りご飯を食べる。

静かな部屋に食器と食器のぶつかる音が微かに響く。

…この家はこんなにも広かったのだろうか。

こんなに、寂しかっただろうか。

彼の存在が私の中でどれだけ大きなものだったか、今更気付かされてまたさらに寂しくなる。

猫でも飼ったら寂しくないだろうか。

ダメだ。イベントとかで家に居ないことの方が多いのにそんなの猫が可哀想。

『ごちそーさまでしたー…』

一人つぶやいて食器を片付ける。

そこでふと、少し思う。








…ーーーー今日の朝食…どんな味がしたっけ?

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作者名:柚鈴稀 | 作者ホームページ:  
作成日時:2015年8月11日 13時

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