悪女には表と裏があるらしい。３ [完結]

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丈一郎side


俺たちは、昔から仲が良かった。



大吾「おいーっす！」



恭平「大吾くん遅いで！」



駿佑「せやで！めっちゃ待ったんやから〜」



「なぁ見て見て！今日家庭科で皆ぶん作ったん。食べてみて！」



丈一郎「Aのやったら何でも食う」



和也「わぁー！美味しい！！」



流星「ちょっとA将来一緒にカフェ開かへん？俺がAの旦那なるから」



「毎朝りゅちぇの顔面拝めるとかマジ神案件」



大吾「いくら流星でもそれは許せへん！」



駿佑「ねーちゃんは渡さへんし！」



「そんなマジにならんでもｗｗ」



和也「皆Aのことが大好きなんよ」



「…えへへ！ありがとなぁ！皆！」



…きっと。この日々が続くと思ってたんだ。








大吾「…長尾。そんな居心地悪そうにせんでもええで？ここにおる奴は皆仲間や！」



謙杜「…ホンマですか？」



丈一郎「せや！安心せえ。皆いい奴やから。おもろいし、明るいし。気が楽になるで」



謙杜「…うん」





愛奈が長尾にいらんことを言って、ふたりは大ゲンカし、長尾のもとからAは消えた。



後からAから連絡が来て、愛奈がした酷いことを聞いて俺たちの怒りが収まることは無かった。



そしてAは、俺たちにこんなことを頼んだ。



「皆に、謙杜のことをお願いしたい。あの子、一人だったらいつかきっと壊れる。図々しいってことぐらいわかってる。できれば…できればでいいから。駿佑との誤解を解いてほしい。二人には仲良くしてほしい。あの子たちが憎むのは私だけでいい。どうか、お願い。」



俺たちは、もちろん承諾した。



それと同時につらかった。



憎む相手は決してAじゃない。



Aであるべきではない。



Aはただ生きていただけ。幸せに生きていただけ。



ただ…それだけだったのに…














そんな中、俺たちなにわ男子にも事件が起きた。

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