９６ ※変更有り ページ39
Aは悲しそうに笑うと、言った。
「…気にしないで。ごめんね。」
そう言うと、今度はなにわ男子のもとへ向かった。
「…大ちゃん、流星、恭平、和也くん、丈くん、駿佑、謙杜…今までごめんね。謝っても、謝りきれないよ…」
大吾「…Aのせいやない。それに俺は、ここまで来たこと、後悔してへん。」
流星「俺も。Aの役に立てたなら。」
恭平「…アイツは一生許さへんけど」
和也「せやな」
丈一郎「Aと皆のためや」
駿佑「…だね。」
謙杜「…うん。」
その優しい言葉に、Aは微笑んだ。
そして、康二の顔を見る。
床に落ちたナイフを見て、Aはナイフを拾い上げる。
そして、濡れた血を持っていたハンカチで拭きとった。
ナイフは、もとの銀色に輝く。
康二「…A…」
驚いたように、康二はAを見た。
「…証拠隠滅ってとこかな。実際かすっただけだから。今回は不問にしとこう。」
そう言ってAは笑った。
「…私のために、ここまでしてくれて、ありがとう。」
康二は、その瞳から、涙が零れた。
その場に俯き、目元を制服の袖口で強引にこする。
康二「…俺も…Aたちのこと助けてあげられんかった…ホンマにごめん…」
「…ええんよ。康ちゃん。私、生きてるもん。生きてるだけで、ええよ。」
Aはそう言うと、チラッと愛奈の顔を見た。
愛奈はじっと床を睨み付けている。
Aは呆れ顔でため息ついた。
Aは、屋上を去ろうと、ドアノブを掴む。
愛奈「…Aちゃん！！」
ふいに、愛奈は叫んだ。
「…なに？」
ゆっくりAが振り返ると、愛奈が悔しそうな顔をしていった。
愛奈「…悪かったわ！！！」
愛奈らしい返答に、Aは思わず笑う。
「…そっか。」
Aは、嬉しそうな、悲しそうな、何処か複雑な顔で言った。
「…さよなら！！」
彼女は、優吾と康二、なにわ男子とともに、屋上を去った。
その瞬間、吹き荒れていた風が、止まった。
大吾「ーじゃあ、後はよろしく。」
？？？「まかせといてね！！」
くもっていた空は、次第に明るくなり、夕焼け空が、屋上にいるすべての人を照らしていた。
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すのうHIINA - noriさん» コメントありがとうございます！！そんなに褒めていただいてめちゃめちゃ光栄です……！！これからもぜひよろしくお願いします！！ (4月28日 17時) (
レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
nori(プロフ) - もうなんか最高すぎて深夜にめっちゃ呼んじゃいました笑素晴らしい作品をありがとうございます♡最近ジャニオタになってこんな良い作品に出会えると思ってなかったのですごく嬉しいです！ (8月30日 1時) (レス) @page46 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - にふらーさん» ありがとうございます！！これからもすのうを、なにとぞよろしくお願いします！！ (2022年10月3日 18時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
にふらー(プロフ) - 最後にラウチャァァァァァアアアアアン？！ってなりました(笑)作者様の作品大好きなので！新作も頑張って下さい！ (2022年10月1日 18時) (レス) id: 6304bb2060 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - すのうHIINAさん» よろしくお願いしますっ！！ (2022年9月27日 19時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2022年7月3日 11時
