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no side
康二「…なぁ愛奈ちゃん。俺と愛奈ちゃんが、初めて会った日のこと覚えとる？」
愛奈「え？何急に。覚えてるよ、確か…教室で隣の席だったんだよね。」
愛奈は懐かしむように言った。
康二も優しく微笑みながら言う。
康二「せや。愛奈ちゃんにずっと話しかけたくて…勇気出して、やっと話せたんよ」
愛奈「そうだったんだ。でも、私も嬉しかったよ。1人で心細かった時、康二が話しかけてくれたから。」
愛奈は恥ずかしがることなく言い放つ。
そして、恥ずかしさを演出するかのように下に顔を向けた。
その隙に。康二は顔を歪めた。
冷たい目で、愛奈を見つめる。
やがて愛奈が顔をゆっくり上げると同時に、康二も顔を笑みに戻した。
康二「…なぁ、愛奈ちゃん。…中学の時、長尾と何かあったん？」
康二は、少し聞きずらそうに言った。
愛奈は驚いたように目を見開く。
愛奈「…え？どうして？」
康二「…いやちょっと…西畑くんたちに変なこと言われてな。もしかして、愛奈、何か悩んでるんちゃうかなって…」
そこまで言うと、愛奈は「そっか。」と呟き、悲しそうな顔をした。
康二「…何か、あったん？」
愛奈「…康二になら、話してもいいかな。…実は…私…
中学の頃から、Aちゃんにいじめられてたの。」
康二「…は？」
康二は唖然とした表情で言った。
愛奈は校庭の方を見ているため、康二の表情は見えない。
そんな康二の顔に気付かず、愛奈は淡々と言葉を続けた。
愛奈「…何がきっかけなのかわかんないけど…気が付いたら、いっつも身に覚えのないことでいちゃもんつけられて、いじめられてて。たぶん、嫉妬とかなのかな。自分で言うのはおこがましいけど笑。Aちゃん、いつも私をいじめるとき、『あんたのせいで、』とか言ってたし。」
康二「…」
愛奈「…高校入ったら逃れられると思ったんだけど…無理だったみたい。しょうがないよね。もうそう言う運命なんだから。…あ、今のは誰にも言わないでよ？二人だけの秘密ね？」
康二は吐きそうだった。
なにを言ってるんだコイツは。
いじめてたのはお前だろうが。
お前のせいで、何人の人が犠牲者になったと思ってるんだよ。
そんな言葉が、喉までつっかえて、引っ込んだ。
康二は、作り笑みを浮かべることさえ出来なくなった。
愛奈「…康二？どうしたの？」
愛奈が笑って言う。
もう康二は、抑えることが出来なかった。
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すのうHIINA - noriさん» コメントありがとうございます！！そんなに褒めていただいてめちゃめちゃ光栄です……！！これからもぜひよろしくお願いします！！ (4月28日 17時) (
レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
nori(プロフ) - もうなんか最高すぎて深夜にめっちゃ呼んじゃいました笑素晴らしい作品をありがとうございます♡最近ジャニオタになってこんな良い作品に出会えると思ってなかったのですごく嬉しいです！ (8月30日 1時) (レス) @page46 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - にふらーさん» ありがとうございます！！これからもすのうを、なにとぞよろしくお願いします！！ (2022年10月3日 18時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
にふらー(プロフ) - 最後にラウチャァァァァァアアアアアン？！ってなりました(笑)作者様の作品大好きなので！新作も頑張って下さい！ (2022年10月1日 18時) (レス) id: 6304bb2060 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - すのうHIINAさん» よろしくお願いしますっ！！ (2022年9月27日 19時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2022年7月3日 11時
