76 ページ19
裕太side
俊哉「CT結果出ました!やはり、あの腫瘍が原因のようです。大きくなっていて、今すぐとらないと、かなり危険な状況です」
裕太「…わかりました。」
宏光「どうしますか!?もう時間がありません!」
太輔「このままじゃ…彼女は…」
医師たちの間に重たい空気が流れる。
さっさと手術をすればいい。…でも…
渉「…さすがに家族の許可が得れてない手術はまずいよな…」
横尾先生が呟く。
そうだ。彼女に両親はいない。
弟はいるが、今どこにいるのかわからない。
探している暇はない。
一刻の時を争うのだ。
健永「…長尾さん血圧下がってます!!」
千賀先生がそう言って飛び込んでくる。
裕太「…」
…もし、俺がここで名乗り出れば…
Aは手術ができる。
でも、そうすれば、Aや他の先生にばれてしまう…
高嗣「…玉森先生」
二階堂先生が、優しく言った。
高嗣「…先生が、同意書にサインをしてください」
…え?
裕太「で、でも!!俺は、彼女の身内でもなんでも…」
俊哉「玉森先生!…もう隠さなくていい。安心してください。ここにいる全員、わかってます。玉森先生と長尾Aさんとの関係を」
俺は宮田先生の言葉に絶句した。
裕太「…なんで…ご存じなんですか…」
太輔「俺たちもそこまで鈍感じゃないですよ」
宏光「そうそう。だってAさんと玉森先生、顔そっくりだし」
渉「他人の空似にしちゃ似すぎですもんね」
健永「そんでこっそりDNA鑑定したら、ヒットしちゃいまして」
高嗣「きっと何かわけがあるんだろうって全員黙ってましたけど。今はもうそんなこと言ってる場合じゃないですよ。」
裕太「…でも…」
太輔「玉森先生!…あの子にとっての幸せは、先生がいなくなることじゃない!…Aさんはきっと受け入れてくれる。それに、誰よりもあの子の幸せを願っていたのは先生じゃないんですか!?今先生は、あの子の未来を自分の手で断ち切ろうとしてるんですよ!?」
藤ヶ谷先生が俺の肩を揺さぶる。
宏光「…先生やりましょう。伝えたいこと、伝えましょうよ」
北山先生が笑って言う。
…俺は拳を握りしめた。
裕太「…わかりました。…サインします。長尾Aの家族は…兄は…この俺だから…!」
俊哉「…手術の準備してきます」
高嗣「緊急手術ですね」
渉「頑張りましょう!」
健永「やるか!」
ー待っててA。お兄ちゃんが必ず助ける
3960人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すのうHIINA - noriさん» コメントありがとうございます!!そんなに褒めていただいてめちゃめちゃ光栄です……!!これからもぜひよろしくお願いします!! (4月28日 17時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
nori(プロフ) - もうなんか最高すぎて深夜にめっちゃ呼んじゃいました笑素晴らしい作品をありがとうございます♡最近ジャニオタになってこんな良い作品に出会えると思ってなかったのですごく嬉しいです! (8月30日 1時) (レス) @page46 id: 415de435f6 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - にふらーさん» ありがとうございます!!これからもすのうを、なにとぞよろしくお願いします!! (2022年10月3日 18時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
にふらー(プロフ) - 最後にラウチャァァァァァアアアアアン?!ってなりました(笑)作者様の作品大好きなので!新作も頑張って下さい! (2022年10月1日 18時) (レス) id: 6304bb2060 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - すのうHIINAさん» よろしくお願いしますっ!! (2022年9月27日 19時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すのうHIINA | 作成日時:2022年7月3日 11時