悪女には表と裏があるらしい。３ [完結]

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優吾side



俺はしばらくAの手を握りながら、眠っていた。



すると、手が温かいもので濡れた気がした。



…なんだ…？



そっと目を開けると、



信じられない光景を目の当たりにした。



優吾「…！？A！！A！！」



Aの口から大量の血があふれ、手を握っていた俺の白シャツや手までもがAの血で染まった。



…このままじゃ…このままじゃAが…



死んでしまう。



優吾「だ、誰か！！Aが！！」



看護師「長尾さん？どうなさいまし…って…長尾さーん？大丈夫ですかー？聞えますかー？」



俺の声が聞えたのか、看護師さんが廊下からやって来てくれた。



そして、「待っててください」と言い残し、部屋を出て行った。



優吾「なぁ…A…死ぬなよ…絶対に…」



俺はひたすらにAに声をかけた。



そしてすぐに、あの玉森先生がやってきた。



裕太「…まずい…」



Aを見た瞬間、俺はパニックになった。



まずい…つまりAは…



そうこうしているうちに、Aは救急外来へと運ばれた。



俺は玉森先生に頭をさげて、必死にお願いした。



俺には、どうすることも出来ない。



玉森先生も中に入っていくと、俺は近くのソファーに座り込んだ。



…頼む…A…



優吾「…神様お願いします。どうか…どうかAを助けてください。どうか…」



俺はひたすらにそう呟いていた。



そして夜が明けるまで。



看護師さんは一人も出てこず、俺はひたすらに座り続けた。



ところどころが真っ赤に染まった白シャツを着て、手についたAの血を落とすことなく。











はいどうもすのうです。



いきなりですが、悪女そろそろ完結します！



さて、夢主はどうなるのか…愛奈、スノストは？



ぜひ、もう少しすのうと悪女にお付き合いください。



それと！



悪女が完結しそうなので、忘れないうちに新作を作っておきました！



『二度目の人生、令嬢は自由に生きると決めました！』



です！



キャスティングは相変わらずのスノストなにわです。



皆様のご要望に応えられるよう頑張ります！



では、次の更新でお会いしましょう！



すのうHIINA

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