家族 ページ27
樹Side
それからしばらくして。
救急車からもう間もなく到着するという知らせを受けて、俺たちも移動をする。
ちょうど、搬送口に付いたあたりで、救急車が入り口から入ってくるのが見えて。
搬送口まで、早足で急ぐ。
救急車の扉が開いて、中から患者が運び出されてきた。
その瞬間に、さっきまで先輩方とこうなったらどうするとかって、冷静に確認していた俺の記憶はすべて吹っ飛んだ。
北斗だ。
患者は北斗なのだ。
朝は元気だったって、兄ちゃんからきいたのに。
どうしてなんだよ…
「おい！北斗！北斗！！」
医療関係者なのにそんなこと忘れて、ストレッチャーに乗るわが弟の手を握りながら、必死に叫んだ。
先輩に落ち着け、と言われた。
でも、落ち着けるわけがあるかと思ってしまった。
先輩「樹！急にどうしたんだ！医者が取り乱してどうするんだ！患者が不安になるだろ！」
「ごめんなさい。でも、こいつは俺の弟なんです！」
先輩「嘘だろ、おい！お前ちゃんと集中して医療行為できるか？
無理ならこの今回のチームから抜けろ。」
「いや、やります。俺は兄さんを助けるために医者になろうと思ったんだ。兄弟が運ばれたぐらいで、怖がってられません。」
正直なところコワかった。
北斗が死ぬんじゃないかって。
でもそれだと、俺が、医者になった理由がなくなってしまう。
もともと、大我を救いたくて医療の道を選んだんだ。
それが北斗だろうが大我だろうが関係ない。
家族を救うために俺は医療を極める。
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杏 - ほく松さん» 只今帰りました！ありがとうございます！ (2020年2月5日 22時) (
レス) id: f8e1fbc4fb (このIDを非表示/違反報告)
ほく松(プロフ) - お疲れ様です!!!おかえりなさい!!!無理せずに頑張ってください!!!この小説大好きです!!! (2020年2月3日 21時) (レス) id: d93c975b57 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - ほく松さん» 有難うございます！無事に終わって帰ってくることが出来ました。これからも頑張って更新していきます。どうぞ宜しくお願い致します。 (2020年2月3日 21時) (レス) id: f8e1fbc4fb (このIDを非表示/違反報告)
ほく松(プロフ) - 大学入試頑張ってください!!!応援してます!!!そして小説の更新も楽しみにしてます!!! (2020年1月29日 23時) (レス) id: d93c975b57 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 雛さん» 有難うございます！続きが楽しみといってもらえる小説を書き続けられるように頑張るのでこれからも、宜しくお願い致します。 (2020年1月22日 22時) (レス) id: f8e1fbc4fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛
| 作成日時：2020年1月9日 21時
