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「せ……い、せん…い、せんせい!!」
うっすらと目を開けるとぼやけた視界に
瀬川が飛び込んでくる
花「おはよ、土籠」
光「蜘蛛野郎!大丈夫か!?」
土「あァ…なんとかな」
ゆっくりと体を起こす
ヤ「あんた天の川行列に激突されて今まで気絶してたのよ」
花「土籠も起きたし、短冊吊るしちゃおうか
花火は終わっちゃったけどネー
いくよ、ヤシロー」
寧「あ、ちょっと待ってよ!
Aちゃん、先に吊るしてくるね!」
「あ、はい」
カサ…と音を立てて、瀬川の手のなかで短冊が揺れる
土「短冊…まだ吊るしてなかったのか?」
「…先生が倒れてるのに吊るせるわけないでしょ
それに、私のせいで…」
土「お前ェのせいじゃねェよ、気にすんな」
「だって、花火も見れなかったでしょ?」
俯く瀬川の声が震える。
土「いや?見たよ。綺麗な花火」
「え?」
土「だから、泣くんじゃねェ」
「別に…っ泣いてなんかないです!」
土「はいはい。ほらさっさと吊るしてこいよ
呼んでるぞ」
大笹竹から瀬川を呼ぶ声が聞こえる。
「言われなくても!吊るしに行きます!
…先生、ありがとうございました」
土(素直なのか、素直じゃないのか)
土「わからんねェ…」
煙管から燻る煙はゆっくりと空に吸い込まれていった
〜☆〜☆〜☆〜
寧「そういえばAちゃんはなんて書いたの?」
「へ?いや、特に大したことでは…
ね、寧々先輩は何書いたんですか?」
寧「え!私?!私はね…」
「彼氏が出来ますように…
足が、細くなりますように…」
寧「そ、そんな顔しないで!
ていうか、私だけ見せてAちゃんは見せてくれないなんてズルい!!」
「ずるくなんてないです!」
“これからも皆で一緒に笑って過ごせますように”
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あまね(プロフ) - なんかもうあいしてる (5月22日 17時) (レス) @page14 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほまれ | 作成日時:2022年1月19日 23時