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そのあと私達はいろんな屋台を回ってお祭りを楽しんだ。

光「そういや…この紙ってなんなんすかね!」

射的の景品が入った袋から源くんは一枚の紙をだす。

寧「屋台でお買い物すると渡されるのよね」

「栞…??先生知ってます?」

土「あァ、そりャ多分」

花「短冊だよ」

寧/光「短冊??」「ってあの短冊?」

何やら、会場内の屋台で買い物をすると短冊が一枚もらえて
全部で五種類あるらしい
その短冊を全部集めて同じ願い事を書いて
大笹竹に吊るす

花「そーするとなんでも願い事が叶うんだって」

寧/光「なんでも!?」

花「ま、ウワサだけどねー」

「ウワサとは思ってないみたいだけどね…」

寧々先輩と源くんの心の声が聞こえてきそうだ
目は口ほどに…
今の2人にぴったりな言葉だ

ヤ「言っとくけど全種類集めるのってものすごく大変よ
色が被ったりするし大抵みんなある程度で吊るしに行くんだから」

花「全部集めなくても願掛けとしての意味はあるからね」

寧「全部集めようね光くん!」

光「ウッス!!」

花「聞いてないな〜」

「まぁ、いつも通りだよね」

土「お前はいいのか?」

「私は別に願い事なんてないんで…よし、できた」

さっき屋台でもらった短冊にペンを走らせる

「じゃあ、吊るしに行ってきますね」

寧「え、Aちゃんは五種類集めないの?」

「私は大丈夫です。寧々先輩達は集めるなら
頑張ってください」

ひらひらと手を振って
少し遠くに見える大笹竹へ向かって歩く。

「で、なんで先生もいるんですか??」

そう、なぜか私の隣に先生がいる。

土「あ?お前が迷子にならねェようにだよ」

「今日は清々しいほどに子供扱いですね」

右隣の先生の顔を見上げてキッと睨む

土「そんな怖い顔するな。二番に綺麗にしてもらったんだろ?」

「先生が悪いんですよ?」

悪態をつきながらもどこか安心するようなやりとりに
頬が緩む。

ドンッッ

「あ、すみません」

知らない間に人(じゃないけど)が増えてきたみたいで
すれ違いざまに肩がぶつかってしまった

土「大丈夫か?」

「はい、なんか増えてきましたね」

土「そろそろ祭りも終わるからだろ…ほら」

「…え?な、なんですか?」

急に先生の左手が伸びてくる

土「はぐれちまったら、ついてきた意味がないだろ
嫌なら裾でもいい、掴んどけ」

「…じゃあ、失礼します…」

先生の手にそっと手を重ねる

周りの音が自分の心音にかき消されていく
不思議な感覚がした

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設定タグ:地縛少年花子くん , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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あまね(プロフ) - なんかもうあいしてる (5月22日 17時) (レス) @page14 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほまれ | 作成日時:2022年1月19日 23時

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