自由になりたいと思うのはいけないことですか？ (ページ2)

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花子くんは言いました。

花「なんかさあ、やらしくない？」

光「は？」「なんの話？」

微妙な顔の寧々先輩

(その顔は何か心当たりがあるのね…)

寧「なんのことかしら」

花「とぼけちゃってさー
これだよ！こ！！れ！！！」

「あ、そのポスター…」

花子くんがこれ見よがしにぺしぺしと叩いているポスターは
昨日もっけちゃん達が土籠先生に投げつけた
夏祭りのポスターだった。

花「少年と土籠とセガワと四人でいくの？
ダブルデートってやつ？浴衣とか着るんでしょ
そんで人混みの中で手繋いじゃったりするんだ！」

光「いや、別にそんな…」

まんざらでもない源くんの顔。

「…ん？ちょっとまって」
(ダブルデート？？)

花「フジュンイセーコーユー反対！反対！！
ていうか俺地縛霊なんだから
外のお祭り行けないじゃんか〜！」

寧々先輩の後ろにぶら下がったと思えば
床に寝転がって泣き出す始末。

(拗らせてるなぁ…)

光「どうしろっつーんだよ」

寧「もー花子くん！」

寧々先輩も大変だなと遠くから
もっけちゃんを撫でながら二人を見る。

(夏祭りかぁ…)

おばぁちゃんがいた頃は
毎年、おばぁちゃんお手製の浴衣を着て
出かけたっけなぁ。

花「それだ！」

私が1人で考え事をしている間に
何やら話に進展があったようで
花子くんが声をあげる。

花「ここでやってる夏祭りに行けばいーんだよ」

光「は？」

花「7月7日夜明けの晩にミサキ階段集合ね！」

「まだ諦めてなかったのね…」

花「あ、セガワは土籠に伝達ヨロシクー！」