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「…先生?」
扉を開けた先生は険しい顔をして視線を下に落とす。
どうやら生徒がきたわけではないようだが
不思議に思った私は先生につられるように
視線を落とす。
「ぶぇ、、ッッ…何これ?」
突然私の顔を目掛けて飛んできたものを手に取る。
勿「とどけた」勿「とどけたぞ」
「もっけちゃん?!」
視線の先には【もっけ運輸。】と書かれた車型の段ボールと
つなぎのようなものを見に纏ったもっけちゃんたちがいた。
土「なんのようだ?」
勿「われらとどけもの始めた」
勿「なんでもとどける」 勿「まかせろ」
「届け物?」
(あ、これか)
勿「もっけうんゆ、ひいきにしろ」
そう言うともっけちゃん達は先生に名刺と受取票を渡す
土「なんだこれ?」
「ありがとうね」
はい、これともっけちゃん達にアメをあげると
満足そうにどこかへ行ってしまった。
土「アイツら何持ってきたんだ?」
「さぁ…心当たりはないですけど」
可愛くラッピングされた袋をあけると
そこには小さなカップケーキがはいっていた。
「あれ、まだなんか、、」
カップケーキに隠れた小さく折り畳まれた紙を開く。
それは寧々先輩からのメモだった。
土「そういや、どっかのクラスが調理実習っつって
いってたなァ」
そう言ってカップケーキに手を伸ばす先生の顔面に
ポスターのようなものがクリーンヒット
勿「もうひとつあった」
「もっけちゃん、ナイス」
土「もう少し丁寧に渡せんのか…」
わなわなと震える先生に自業自得ですなんて
小さく言い放つと今度こそ、もっけちゃん達は
どこかへ行ってしまった。
「ほへ、はんへひは?(それなんでした?)」
寧々先輩お手製のカップケーキを口に放り込み
ポスターを広げる先生の背後から顔を覗かせる。
「え、これって…」
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あまね(プロフ) - なんかもうあいしてる (5月22日 17時) (レス) @page14 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほまれ | 作成日時:2022年1月19日 23時