7話 ページ8
昼休み。
源君は先に要件だけ花子に伝えてくると
教室を飛び出していった。
だから私も、先に気になっていることを
確かめる事にした。
行先は新校舎Ｃ館第2理科準備室。
ここに来るのは転校初日以来だ。
普通、先生は職員室にいるものだと思っていたのに
担任の土籠先生は基本的にこの準備室にいるとの事で
朝から慣れない校舎の中を歩き回った覚えがある。
軽くノックをすると中から先生の声が聞こえた。
「失礼します。中等部3年A組の瀬川です。」
扉を開けると窓際の机で作業をしていたのか
先生がくるりと椅子を
回転させてこちらを向いていた。
土「瀬川さん。どうかしましたか？
授業で何かわからないことでも？？」
椅子から立ち上がった先生に言葉を投げる。
「あの！、先生は、覚えてますよね？
佐藤君と横尾君のこと。」
ほんの一瞬見開かれた目。
だけど、私は見逃さなかった。
(やっぱり、、。覚えてる。)
土「瀬川さんもですか？
今朝、源君にも言いましたが」
「覚えてますよね。だって、先生。」
佐藤君と横尾君って言ってた。
覚えていないなら性別もわからない筈なのに。
私がそういうと先生は小さく溜息をついた。
土「仮に先生が覚えていたとしても
名簿に名前もない、教室に机もない。
クラスメートだって誰も知らない。
そんな状況で彼らが存在していた事を
どう証明しましょう？
やはり、源君と瀬川さんの勘違いでは？」
そう話す先生の目はいつもと違った。
何かを射貫く様な冷たい目。
「分かりました。もう結構です。」
失礼しました。
そう言って足早に準備室を出る。
勘違いではなかった。
やっぱり先生は何か知っている。
それだけ分かれば充分だ。
とはいえ、午後の授業には出る気になれず
源君と約束した放課後まで旧校舎の屋上で過ごした。
(さて、どうしたものか。
やっぱり、先生なんてそんなものなのかな。)
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ほまれ(プロフ) - Rainさん» ...嬉しすぎて泣いちゃいます...。少しずつですが、夢主ちゃんと共に成長していけたらと思っています。これからもよろしくお願いします＊ (2020年7月4日 0時) (
レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
Rain - 好きです！！夢主ちゃん好き………ほまれ様の文才能力分けて欲しいです〜 (2020年7月3日 23時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
ほまれ(プロフ) - ミクさん» ありがとうございます＊沢山楽しめるように頑張って書き進めて行きますね！ (2020年6月28日 21時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
ミク - ほまれさん、頭良い！すごい。 (2020年6月28日 21時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほまれ | 作成日時：2020年6月28日 10時
