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かもめ学園に来て約1ヶ月。
クラスでの私は、特に友達が出来たわけでもなく
源君が話しかけてくるだけ。
最初の方は、気を使わなくてもいいと牽制していたが
だんだん面倒くさくなってきて
今ではすっかり源君のペースに巻き込まれている。

放課後は週に2回程、旧校舎へと向かう。
寧々先輩と一緒にトイレ掃除をしたり、
なんでもない話をしたり、
物怪ちゃんにアメをあげたり
そして、なんと源君も2人とは知り合いだったようで
4人で屋上でおやつを食べたり
(今までの私じゃ考えられないな、、)
誰かと一緒にいることが楽しいと
少しずつ思えるようになってきた。

けれど、その日は突然訪れた。
いつも通りの朝、ただいつもと少し違うことが
(あれ、なんか変な感じが、、)
言い知れぬ違和感にいち早く気づいたのは
源君だった。

光「はよーっす!あれ?
佐藤と横尾はまだ来てねーのか?」

そうだ。机の数。
教室に並んでいる机が明らかに不自然に
ぽつんと無くなっている箇所が2つもある。
源君の言葉に首を傾げるクラスメート。

「何言ってんだ?
そんなやつうちのクラスにいねーだろ」
けらけらと笑う彼らは決して嘘をついてる様には
見えない。
SHRのチャイムが響く。
土籠先生が入ってきて
いつも通りのSHRが始まる。

土「はい、おはようございます。
本日の連絡事項ですが、」

光「先生!!佐藤と横尾が来てねぇんすけど
何か聞いてます?」

先生の言葉を遮るように源君が立ち上がる。
、、、、。
ほんの一瞬静まりかえる教室。
土「源君、元気なことはいい事ですが
話は最後まで聞きましょうね。
それと、このクラスに佐藤君と横尾君という
生徒はいませんよ?」
教室中に笑い声があがる。

(いない、、?そんなはず、
あんな真ん中の席が無くなっているのに、)
横尾君の席があった場所を見つめる。
すると振り返った源君と目が合った。
光「どうなってんだ、、。」
「わからない、、。だけど、皆の記憶から
2人が消されてる。」
光「放課後、花子の所に行って聞いてみるか。」
源君はそう呟いて俯いてしまった。
私は小さく頷いた。
「大丈夫よ。きっと、。」
(それに、少し確かめたい事もあるし。)

その日の授業はお互い何も頭に入って来なかった。
源君はただ、彼らの机があった場所を
見つめていた。

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設定タグ:地縛少年花子くん   
作品ジャンル:アニメ
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ほまれ(プロフ) - Rainさん» ...嬉しすぎて泣いちゃいます...。少しずつですが、夢主ちゃんと共に成長していけたらと思っています。これからもよろしくお願いします* (2020年7月4日 0時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
Rain - 好きです!!夢主ちゃん好き………ほまれ様の文才能力分けて欲しいです〜 (2020年7月3日 23時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
ほまれ(プロフ) - ミクさん» ありがとうございます*沢山楽しめるように頑張って書き進めて行きますね! (2020年6月28日 21時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
ミク - ほまれさん、頭良い!すごい。 (2020年6月28日 21時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年6月28日 10時

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