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『5時30分になりました
外で遊んでいる子どもたちは
気をつけてお家に帰りましょう』
セミの声と町内放送が響きわたる教室に
2人の影がのびる。

土「何度も言うが俺ァ担任として
ただお前の力になりたいだけなんだよ
そんな顔するな柚木」

スーツを着た若い教師に傷だらけの少年。

土「いい加減話しちゃくれんかねェ
毎日毎日…誰にやられてる?」

普「……」
土「まァただんまりか
お前は一年の頃からこうだな
怪我は減らねェ 友達はいねェ
授業はサボる…聞いてんのか?柚木 普」

普「土籠先生シツコイ」
少年はプイっと顔を逸らす。
瞬間、教室の扉が大きな音を立て開かれた。

?「あーーーーーーー!!またそんな怪我して!」

土「ウルサイのが来た…何の用だ、水無月。」
水無月と呼ばれた女子生徒はズカズカと
少年の元へ歩く。
普「梅花、ウルサイ」
梅「うるさいじゃないの!
包帯はぐるぐるガーゼも貼って傷だらけ!
毎日毎日、何をしたらそんな大怪我するの!
土籠先生も!!
手当てするならきちんとしてください!
ほら!こっちの包帯ゆるゆるじゃないですか!」
先程の静けさが嘘のように騒がしくなる教室。

普「だいたい、梅花は高等部だろ。
なんで、毎日中等部までくるの...」

梅「あのねぇ!私は普が心配なの!」
普「心配ってこれ?全然ヘーキだよ
いいんだ べつに」

梅/土「良くない!!/良くねェ」
土「一体どんな理由で
こんなふうに人を傷つけて許されるって...」
普「いいんだ
誰も許さなくったって理由なんかなくたって
俺が許すから」

梅「普...」

、、、、、、、、。
普「先生、梅花 、、俺ね、月の石持ってるんだ!」

梅/土「は?」

普「俺が4つの頃の夜だったかな
目の前に落ちてきたんだ」
少年はポケットから小さな石を取り出した。

普「これがそう!ホンモノって言ったら信じる?」
少年の手のひらの石をじっと見つめる2人。

土「...いや、」 梅「どうみてもただの石...」

普「あはっだよねー
でも俺達はホンモノだって信じてる
だからこれは 誰がなんて言おーと月の石なんだよ」
楽しそうな少年の話はまだまだ続く。

普「月と地球ってどんくらい離れていると思う?
ズバリ38万キロメートル!
つまりこいつは月面からそれだけ旅して来たんだよ
すっげーでしょ!
こんな石コロでもそんな遠くまで行けるんだ
俺の宝物」

梅/土「……」

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設定タグ:地縛少年花子くん   
作品ジャンル:アニメ
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ほまれ(プロフ) - Rainさん» ...嬉しすぎて泣いちゃいます...。少しずつですが、夢主ちゃんと共に成長していけたらと思っています。これからもよろしくお願いします* (2020年7月4日 0時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
Rain - 好きです!!夢主ちゃん好き………ほまれ様の文才能力分けて欲しいです〜 (2020年7月3日 23時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
ほまれ(プロフ) - ミクさん» ありがとうございます*沢山楽しめるように頑張って書き進めて行きますね! (2020年6月28日 21時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
ミク - ほまれさん、頭良い!すごい。 (2020年6月28日 21時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年6月28日 10時

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