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土「瀬川さん?どうかしました?」

「あ、いえ。そうですね、。
相談してみます。ありがとうございました。」

サブデスクから立ち上がり準備室を後にした私は
おばぁちゃんの待つ家へと急いだ。



「ただいま。おばぁちゃん」
私の声に振り返るおばぁちゃん。

祖「あら、おかえりなさい。」

「あのね、おばぁちゃん。
相談したいことがあって、、」

私はおばぁちゃんの隣に腰を下ろす。
初夏の風がサァっと縁側に舞い込む。

「その、進路の事なんだけれど。」
おばぁちゃんは私の話を聞き終わった後
目を細めて私の頭を撫でてくれた。
祖「Aちゃんが進路のお話をしているなんて
大きくなったねえ。
そうだねぇ…焦らなくてもいいんじゃないかしら?
いつかAちゃんにもやりたいことが見つかるわよ」

「そうなのかなぁ、、、」

その日は久しぶりにおばぁちゃんと色んな話をした。
こんなに沢山話したのはいつぶりだろうか、、。




次の日の昼休み
私は今、屋上で寧々先輩の話を聞いているのだけれど
寧「どうしよう!私、今日花子くんに告白されちゃう!!!」

「、、、はぁ、、??」
なんでも、最近学園内で【告白の木】というものが
流行っているようで
実習園の大きな木の下で告白をした者同士は
必ず結ばれるらしい。
実際、告白の練習をしていた先輩のクラスメートが
男同士で恋人になってしまったのだとか。

そして、昨日の放課後
寧々先輩は花子くんに今日の放課後
実習園の木の下に来るよう言われたのだそうだ。

「それで、行くんですか?」

寧「行くって言っちゃったの。
でもね、やっぱり花子くんって全っ然タイプじゃないのよねぇ」
ふぅ、と寧々先輩は何処か遠くを見つめる。

「んー、寧々先輩の思ってるような事じゃないような気もするけど、、何か進展があれば教えてくださいね。」と卵焼きを口に放り込む。

(む、ちょっと砂糖少なかったかな??)

屋上から噂の木を見てみる。
(告白の木ねぇ、、、)
「そんなもので人の心を動かせるなら
とんだ迷惑な木だな、、。」

寧「ん?なんか言った??」

「いえ、あ、そろそろお昼休み終わりますよ」

寧「わっほんとだ!急がないと!!
私、次移動教室だったんだ!!」
先いくね!と寧々先輩は慌てて屋上から出ていった。

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設定タグ:地縛少年花子くん   
作品ジャンル:アニメ
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ほまれ(プロフ) - Rainさん» ...嬉しすぎて泣いちゃいます...。少しずつですが、夢主ちゃんと共に成長していけたらと思っています。これからもよろしくお願いします* (2020年7月4日 0時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
Rain - 好きです!!夢主ちゃん好き………ほまれ様の文才能力分けて欲しいです〜 (2020年7月3日 23時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
ほまれ(プロフ) - ミクさん» ありがとうございます*沢山楽しめるように頑張って書き進めて行きますね! (2020年6月28日 21時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
ミク - ほまれさん、頭良い!すごい。 (2020年6月28日 21時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年6月28日 10時

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