15頁 ページ16
放課後、今日は真っ直ぐ家に帰ろうかと
荷物をまとめているとポケットの中の携帯が震えた。
(メール？？)
受信ボックスを開くと送り主は寧々先輩だった。
どうやら、昼休みに話した件について
友達に相談したからまたその話を聞いて欲しいとの事だ。
慌てた寧々先輩を思い出しながら
『良いですよ』と打ち込んでいると
土「瀬川さん、放課後少し良いですか？」
先生に呼び止められてしまった。
手には進路相談のプリント。
(そういえば、提出期限昨日までだったっけ？)
「あ、はい。ちょっとだけ待ってください。」
先生は第2理科準備室で待っています。と
先に教室を出てしまった。
私は打ち込んだ文字を全て消して
『すみません。先生に呼ばれてしまいました』とだけ
打ち込み直し寧々先輩へ送り
土籠先生の待つ準備室へ向かった。
そういえば、以前ここに来た時
ミサキ階段の一件で、先生と軽く言い合ってしまったんだった。
なんとなく、ちょっと気まづい、、、。
(手早く終わりますように、、)
ふぅ、と息を吐いて扉を叩く。
土「どうぞ。」
「中等部3年A組の瀬川Aです。
あの、土籠先生、、」
土「あぁ、瀬川さん。
実は進路相談のプリントなんですが、
未提出者が瀬川さんだけなので
そこにある新しいプリントに書いて欲しいんです。」
先生が指さす方を見るとサブデスクの上に
新しいプリントが置かれていた。
確認もしてしまいたいので
書けたら呼んでくださいねと先生は
窓際のデスクで作業を初めた。
私はサブデスクの椅子に腰掛けプリントに目を向ける。
(進路、、、)
将来やりたいことなど何もない。
更に、これといって特技もない。
けれど、幸いにもかもめ学園は中高一貫校だ。
(とりあえず、高等部へ進学するとして、、
それから、、、、それから？？)
私のペンの音が止まったのに気づいたのか
土「書けましたか？」
先生がプリントを覗いてきた。
「あ、いや、やりたいことが特になくて
とりあえず、高等部に進学出来れば良いかなとしか、、」
プリントを見ながら声が小さくなっていく私に
先生もそうですね、、と考え始め
土「おばぁ様とお話してみては？
今回のプリントはとりあえずこちらで預かっておきます。今度の進路面談までに何かやりたいことでも見つけてみてはいかがでしょう？」
(あ、進路面談、、。)
そういえば、土籠先生には
おばぁちゃんと暮らしているって
言っちゃったんだっけ、、。
一難去ってまた一難とはよく言ったものだな、、。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほまれ(プロフ) - Rainさん» ...嬉しすぎて泣いちゃいます...。少しずつですが、夢主ちゃんと共に成長していけたらと思っています。これからもよろしくお願いします＊ (2020年7月4日 0時) (
レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
Rain - 好きです！！夢主ちゃん好き………ほまれ様の文才能力分けて欲しいです〜 (2020年7月3日 23時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
ほまれ(プロフ) - ミクさん» ありがとうございます＊沢山楽しめるように頑張って書き進めて行きますね！ (2020年6月28日 21時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
ミク - ほまれさん、頭良い！すごい。 (2020年6月28日 21時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ほまれ | 作成日時：2020年6月28日 10時
