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私達は今、七不思議 二番のミサキ階段からの要望で
右腕を探している。

寧「ねぇ、Aちゃん。」

「なんですか?」

少し離れた所を手分けして探していた寧々先輩が
私の横に並んで話しかけてきた。

寧「あのね、さっきの事なんだけど、、」

(さっき、、、。あぁ、。)
寧々先輩が言っているのはきっと
私が寧々先輩の手をとったことだろう。
そう言えば、初めて会った時
私は寧々先輩の手を振り払ってしまったのだった。

寧「私、ずっとAちゃんに嫌われてるんだと
思ってたの。初めて会った時の事もそうだけど、
Aちゃんはあんまり笑ったりしないから
楽しくないのかなってちょっとだけ心配してたの。」

どうやら、私は知らない間に寧々先輩に
色々と不安な思いをさせてしまっていたようだ。

寧「でもね。
最近のAちゃん、なんだか楽しそうな時もあるし、私の気の所為なのかな?って思ってた時に
私の手をとってくれたからね、嬉しかったんだ。」
ありがとう。
そう言って笑う寧々先輩は心の底から
綺麗だと思った。

寧「あ、それだけなの!!
じゃあ、私またあっち探しくてるね!」

「あ、、寧々先輩、、」
私が声をかける前に先輩はまた
腕を探しに行ってしまった。

(いつかは、ちゃんと伝えられたらいいな、。)


暫くして、元の場所に戻ると
既に3人は各々が見つけた右腕を持って待っていた。
源君は木彫りの筋肉
花子くんはロボットアーム
寧々先輩はマネキンの右腕
私は孫の手

寧「あのねえ…探すのは女の人の右腕なのよ!
源くん自分の好みの腕持ってきたでしょう
花子くんとAちゃんは真面目にやる!」
と、怒る寧々先輩の前で正座をする私達3人。
けれど、目線は寧々先輩というより
寧々先輩の胸元。

花「ねーヤシロー…言いづらいんだけどさー…
なんか変じゃない?」

そう、何故か寧々先輩の胸が不自然に膨らんでいるのだ。
けれど、当の本人は、、、、

寧「そう?元々こうだったと思うけどっ?」と
髪を耳にかけてモデルの様なポーズをとる。
すると、ゴトン、、と鈍い音をたてて
不自然の正体が寧々先輩の足元に落ちた。
静まり返る場に、顔を合わせる源君と花子くん。
寧々先輩はダラダラと汗を流して目をそらす。

「私は、今の寧々先輩の方がいいと思いますよ?」
慰めのつもりだったのに私の一言がトドメをさしたのか、寧々先輩は顔を覆って泣いてしまった。

くすくすくすくす
くすくすくすくす

時間だよ 時間だよ

授業の時間だよ

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設定タグ:地縛少年花子くん   
作品ジャンル:アニメ
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ほまれ(プロフ) - Rainさん» ...嬉しすぎて泣いちゃいます...。少しずつですが、夢主ちゃんと共に成長していけたらと思っています。これからもよろしくお願いします* (2020年7月4日 0時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
Rain - 好きです!!夢主ちゃん好き………ほまれ様の文才能力分けて欲しいです〜 (2020年7月3日 23時) (レス) id: 3d2006b17f (このIDを非表示/違反報告)
ほまれ(プロフ) - ミクさん» ありがとうございます*沢山楽しめるように頑張って書き進めて行きますね! (2020年6月28日 21時) (レス) id: 6e3f4d506b (このIDを非表示/違反報告)
ミク - ほまれさん、頭良い!すごい。 (2020年6月28日 21時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほまれ | 作成日時:2020年6月28日 10時

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