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優太「僕、医者に見えないよね？」
紫耀「えっ、あっいや。」
名刺をみて固まっている俺に
優太さんは苦笑いをしながら慣れたように言うけど、
俺が驚いたのはそこじゃなくて...
Aがいかにもアノ人が好きそうな職業の人を結婚相手に選んだことに驚いていた....
.
食事会という名の顔合わせも一時間程度で終わる。
優太「紫耀くん、今日は来てくれてありがとう。」
紫耀「あっ、いえ。こちらこそ、...ありがとうございました。」
『じゃあ、気をつけてね。』
紫耀「えっ、あ」
Aがかけた言葉は俺に向けられたものだと思ったけど、
優太「うん。明日は多分夕方くらいに帰れると思うから。」
これからまた仕事に戻る優太さんへのものだった。
紫耀「えっ、これからまたお仕事ですか？」
優太「そうなんだよ...結婚式前だって言うのに忙しくて。ごめんな、A。」
『ううん、私の事は気にしなくていいから。』
優太「じゃあ、また近いうちに！」
最後まで俺にも律儀に言葉をかけて、
優太さんは拾ったタクシーへと乗り込んで、仕事へと戻って行った。
.
Aと二人きり。
望んでいた時間な気がするのに..
今、すごく居心地が悪い。
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作者名：秋風 | 作成日時：2020年7月9日 3時
