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『もしかして、お腹空いてなかった?』
そんな俺とは反対に,
いつもと変わらず落ちついている様子のA。
「え、いやっ..起きたばっかりだから。後で食べるよ。」
『そう。...じゃあ、私はこれで。』
そういって出口へと向かうA。
(やっぱり、俺のこと弟としか...)
そう思うと悔しくて。
「俺がアイツを殴った理由は...」
今しかないと思った。
「Aのため..だから。」
Aはその場で止まり、驚いたように俺の方を振り返った。
「俺、耐えられなくて。
他の男がAのことを”そういう”目で見たり話したりするのが...」
『紫耀...』
「...何で俺の姉ちゃんなの?俺はAのことが..」
.
”好きだ”って言いたかったのに...
Aはその言葉を聞く前に、俺の部屋から出て行ってしまった。
(何で...だよ。)
想いをちゃんと伝えてもいないのに...
.
その日から、
Aは俺との距離を完全に取るようになっていった。
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作者名:秋風 | 作成日時:2020年7月9日 3時