今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:45,766 hit
小|中|大
14 ページ14
「紫耀ちゃん、それ美味しい?」
紫耀「..うん、美味しいよ、ありがとう。」
おばさんはいつもと変わらず俺に優しく接してくれる。
.
「紫耀ちゃんは、将来お嫁さん選ぶのに困らないね?」
紫耀「どういう意味?」
「パパとママに似て綺麗な顔してるし。
同級生の女の子にもモテモテでしょ?将来がもっと楽しみやね?」
先ほど近所の人の一言で、
両親の事を悪く言われたような気がして落ち込んでいたけど、
おばさんからの言葉は俺を安心させてくれた。
.
でもそれから少し経ったくらいに、
両親の仲は修復できないくらいの関係性になり、
結局、離婚することになった。
ガキの俺には、大人の事情なんて迷惑でしかなかった。
友達とサッカーして、ロンと一緒に昼寝して、
淋しさは俺がなんとか自分の中で耐えるから、
両親も俺の為に別れないでいて欲しかったのに....
母さんはアノ人に見初められて、
すぐさま再婚することに。
大人は自分勝手なんだ...
大人なんて嫌いだ。
母さんなんて嫌いだ。
アノ人はもっと嫌いだ。
でも...
Aのことだけは
...嫌いにはなれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
86人がお気に入り
86人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:秋風 | 作成日時:2020年7月9日 3時