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購入したお茶を片手に持ち、
タクシー乗り場までスーツケースを引っ張る。
自動ドアがブーンと開いた瞬間、
外のモワッとした熱い空気が一気に俺を包んでくる。
「うわっ...」
日本の夏は海外のようにカラッとしたものではなく
蒸し蒸ししていて何とも気持ち悪い。
カラダに密着するタイト目なＴシャツを着てきたことを後悔した。
俺は急いで服と肌の間に空気を送り込む。
.
常駐しているタクシーは
俺に気づき、すぐに近くまで来て停まった。
荷物を預けて、俺はそのタクシーに乗り込む。
.
やっと座れた安心感からか、
頭がボーッとしてきた。
「お客さん、どこまでですか？」
「○○ホテルまで。」
行先を告げ、少し眠りにつこうとしたとき...
ズボンのポッケトの中で携帯が揺れる。
電話をかけてきたのは、
姉であるAからであった。
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作者名：秋風 | 作成日時：2020年7月9日 3時
