【立海】青春、晴天なり。 2 【幸村精市】

記、解毒完了。 ページ33

幸「さて、これでよし、と」
不「まったく…だらしないなあ。あんなに美味しいのに」

…この2人の味覚は本当どうかしてると思う。

観「……」
裕「……」

多分私たち、今寸分たがわず同じこと考えてると思う。
なんて、呆れた目で美しき魔王たちを眺めていたら、唸り声が聞こえてきた。

手「…う……」
貴「おはよー手塚部長ー、一番だね」

フラフラと立ち上がる手塚部長。

貴「お、弦一郎も起きた」

おいおい顔が青いぞお二人とも。まったく空恐ろしい飲み物だねあの乾汁ってのは。
…いや、飲み物じゃないな。

手「…む、A……？ 油断せずに行こう…」
貴「うんわかったちょっと寝てろ」

会話のピントが果てし無く合ってない。

真「…ここはどこだ？」
貴「跡部の別荘。あんたも寝てろ」

こっちも同じか。
他は起きないし…。

幸「本当にだらしないなあ、こんなじゃ…メニューを倍にしないと」
切「すませんっしたァ！！」
貴「！？」

精市の呟きで跳ね起きた赤也。

裕「…どんだけ怖いんすか、反射で起きるって」
貴「いやー…怖いとは思うけどこれ程とは」

当の精市は当然のようににこにこしながら、わけがわからないと言うような顔できょろきょろしてる赤也を見ている。
かと思えば、

幸「ねえねえA、この間のスズランの鉢がさ…」
貴「う、うんうん。….お前飽きるの速いな」

赤也、あわれなり。


＊・＊・＊おまけ＊・＊・＊

幸「実際、そこまでまずくないと思うんだよね、アレ。それに栄養満点だしさ？」

貴「いや、おかしいから。とてもドロドロでどぎついあれが人体に影響ない方がおかしいから」

不「でも、栄養満点なのは確かだね。味が問題っていうけど、美味しいよね？」

観「…いえ、味は致命的な問題だと思いますよ」

裕「……というか実際、作った人も…」

貴「気絶してる！？ おい事の発端！！！」


※オチはありません(

＊幸村精市誕生日記念＊→←記、開始早々。

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