友と、かるたと、青春と。 (ページ22)

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君とメリークリスマスページ22

平side

紫耀と廉はショッピングモールで好きな服を見たり、ゲーセンでUFOキャッチャーをしたり、やんちゃを楽しんだ。

カフェで廉とまったりしていると、スマホが鳴った。

平「うわ、やっべ。ジンだ…。もしもーし。」

神「おい、紫耀。今どこ？始業式終わったぞ。廉もいないけど、休みかな？知ってる？」

平「おつかれ。今から行くよ。廉も行くって。」

神「お前、何か騒がしい所にいるな？モールか？ってか、何で廉のこと知ってんの？さては、お前……」

平「あ、あ！！俺の家、電波が！！電波が悪いみたい！！切るねっ！！」

名探偵工藤新一ならぬジグ藤ジグ一に探られると思った紫耀は、わざとらしく電話を切った。

その嘘くさい演技に廉が大声で爆笑した。

永「はははっ！おもろすぎるやろ。」

平「そろそろ行くかー！ジンがうるせぇし。」

廉がせやな。と席を立とうした時、紫耀は廉に「…ん。」と包みを渡した。

平「廉、無理させちゃってごめんっていうお詫び。それから、メリークリスマス。」

永「えっ…。紫耀、開けてええの？」

紫耀が頷くと、廉はすぐに包みを開けた。中には、赤いマフラーが入っていた。

永「これ、俺がさっき見てたやつや。紫耀、ありがとう！」

平「廉、泣いてんのか？」

永「これは、うれし涙や！！」

平「ははは！今日の廉は泣いたり、笑ったり感情が忙しいな。」

紫耀と廉が学校に着いた時、すでに始業式は終わり、教室はホームルーム中だった。

平・永「おはよー。」

海「りゃーん。2人とも仲良いねぇ！！」

神「廉、もう良くなったの？」

岸「心配したんだからな！」

永「大丈夫やで。心配かけてゴメン！」

紫耀はクラブが始まる時に、他の4人に頭を下げた。

平「ごめん…俺かるたばかり見てて、みんなのことをちゃんと見れてなかった。これからはこんな事ないようにするから！」

4人は笑って頷き、許してくれたようだった。

神「来週、大会だけど何か初心者の2人から質問ある？」

海「はい！あの、当日は何で行くんですか！？」

岸「当日は、顧問の先生が運転する大型車で行くよ！！」

「廉は？なんか質問ある？」とジンが聞くと、廉はおずおずと挙手した。

永「あの…当日のプレッシャーや緊張を和らげるには、どうしたらええ？」

廉の質問にジンと岸くんは、うーん…となかなか答えられない中、紫耀はハッと閃いて…

平「周りの敵や観客を全部ジャガイモと思えばいいよ！！」