友と、かるたと、青春と。 (ページ14)

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やっぱツンデれんれんページ14

ひざまづいて懇願する紫耀に廉は、ぷっと吹き出して笑った。

永「俺、プロポーズされてるん？紫耀、これ渡すん忘れてた。はいっ！」

廉は紫耀の熱い視線をガン無視して、紫耀の顔面に思いっきり紙を押し付けた。

平「ぶっ…！！」

永「じゃ、俺帰るわ〜。」

廉はそそくさと部室をあとにした。

平「なんだよ〜…。」

海「この紙って…。」

岸「…まさか！！」

その紙は、廉の印鑑つきの入部届だったのである！！

みんなが一斉にバッと廊下を見ると、もう廉の姿はなかった。

神「相変わらず、ツンデれんれんだな！！」

平「れぇーん！うぇーん！！」

紫耀は、小さな子供みたいに嬉し泣きし始めた。

岸「よかったなぁ！紫耀！！」

海「れんち〜、最高かよぉ〜！」

5人以上の部員が必要なので、かるた部の廃部はギリギリ免れたのであった。

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翌日。

紫耀は、職員室にいる顧問の先生にクラブ活動の申請に来ていた。

「何々？部員がそろったから正式な部として認めてほしいと…？うーん…ま、いいだろう。」

平「やったぁー！」

「ただし部長は、お前以外がやること。」

職員室から帰ってきて「なんで俺じゃダメなんだよ？」と紫耀は少し怒っていた。

神「賢明な判断かもね。じゃ、岸くんが部長ってことで！」

岸「おい、何で俺なんだよ。神宮寺だろ！」

岸くんと神宮寺は言い合った。その2人に割って入って紫耀は挙手した。

平「はい！じゃあ、俺キャプテンやるぅ！」

海「練習方法はどうするんですか！キャプテン！」

紫耀は、うーんと考え込んでから「よし！ランニング3周！！」と元気よく言った。

永「は？何で文化系の部やのに、ランニングするん？」

平「廉。大会になると1日に5試合くらいしないといけないんだよ。体力は必要だ！！」

意気込む紫耀に嫌そうな顔をする廉と海人。岸くんは俯いて考えこんでいた。

神「どうする？ここは部長に最終判断してもらおっか。」

海「そだね！部長、最終判断を！！」

うーん、と迷ってどうすればいいか分からなくなっている岸くんに紫耀が詰め寄った。

平「岸くん。ランニングは、足の筋肉の筋トレだよ！やろう！！」

岸「なんだって！？筋トレ！？よし、みんなやるぞー！！」

ダメだ、筋トレが大好きな岸くんに最終判断を任せちゃいけなかった…とジン・廉・海人は揃って頭を抱えたのだった。