会長様と犬☆ 〜双〜 (ページ5)

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・ｲｶｻﾏページ5

嶺亜side

嶺「瑞稀、次は勝てるよ！」

嶺(ごめん。瑞稀が勝てるわけねーよ。だって、これ…イカサマだからねッ！！)

今(このカードの裏には、透明な赤外線塗料で♡3、♤5というように印が書いてある。)

本(この印は普通じゃ見えない。でも、俺らの目には特殊なカラコンが入ってるから見える！)

嶺(これで見ると全てのカードがお見通し！瑞稀のカードは、2と10とJとKでしょ。いい手だねぇ！アハハッ！)

カラコンは、嶺亜だけでなく7men侍、優斗と瑞稀以外のクラスメイト全員がつけていた。

嶺(楽しいコトはシェアしないとね！！アハハッ！)

そんなことを知らない瑞稀は、勝てる事を信じてギャンブルを続けた。ふと窓の外を見ると、もう日が暮れていた。

瑞「ハァハァハァ…。」

琳「瑞稀くん…これで20万円の負けじゃん。もうやめよう？」

嶺「じゃ、負け金の20万円払ってくれる？」

瑞「え、でも…嶺亜がさっき、お金はいつでもいいって…！」

嶺「ダメ〜！払えないんだったら…家畜になれッ！」

　
かちく…？

嶺「ごめん、教えてなかったっけ？…この学園には、階級制度があるんだよ。ね〜！こんぴー？」

今「生徒は生徒会に上納金を支払う。上納金額はランキングされて、そのうち下位100人は非協力傾向生徒…通称、家畜になる。」

嶺「家畜になると、大変だよ〜？…おい、こっち来いよ！」

嶺亜が手招きしたら、1人のクラスメイトが大光と今野に勢いよく背中を押されて出て来た。そのクラスメイトは………

瑞「優斗…？」

嶺「おすわり。」

優斗は、嶺亜に従ってゆっくり跪いた。すると、嶺亜は持っているペットボトルを開けて優斗に…水をかけ始めた…？俺は目を疑った。

瑞「はっ！？おまっ…何やってんだよ！！やめろよ！！」

瑞稀が止めようとすると、両側から大光と琳寧に抑えられた。琳寧の強剛な力には敵わない。

瑞「くそッ…離せ！優斗！！何で、抵抗しないんだよッ！？」

嶺「抵抗できるわけねーじゃん。だって、優斗はポチだもん。」

嶺亜はそう言って、優斗の首につけているポチ札を見せてきた。

瑞「最低…。」

嶺「おい、グズ。もういいよ。あっち行け。」

嶺亜が優斗にしっしっ！と手で追い払うと、優斗は、立ち上がってびしょ濡れのまま教室を出て行った。

嶺「はい、次！！瑞稀の番だ〜！」

瑞「離せッ！嶺亜、俺をハメたな？」