会長様と犬☆ 〜双〜 (ページ4)

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・ﾐｽﾞﾚｱページ4

瑞稀side

俺の手札は、♣︎4、♦︎10、♣︎K、♡7、Joker。
うん、悪くないと思う。3以外の全部のカードに勝てる最強のJokerがあるし…。
　

俺は最初に…

瑞「4！」♣︎の4を出した。

嶺「4ね！手札は最弱カードかな？フフッ…じゃあ、俺は♤8！」

さすが嶺亜。読みが鋭い…。怖いな。

瑞「♦︎10！」

嶺「♤クイーン！」

瑞「♧キング！」

嶺「ここは勝負だ。♦︎A！」

瑞(勝った！！1万円！！)

瑞「はい、Joker！これで流して最後に…」

嶺「あっ、ラッキー！♦︎3の出番があった！」

瑞「えっ…！？」

　

嶺「これで流れて…♤4！俺の勝ち〜！！」

瑞稀は驚きのあまり空いた口が塞がらなかった。
　

本「ここが難しい所なんだよね！」

瑞(そうか…。Aの時に…)

嶺「Aの時にパスして7から出せば、瑞稀が勝てたんだよ。」

琳「それにJokerは強いけど、リスクも高い！そこも見逃しちゃダメだよ、瑞稀くん！」

琳寧(りんね)がアドバイスしてくれた後、シーンと静まる空間が気まずくて俺は席を立った。

瑞「嶺亜。悪いけど、俺はこれで…。」

嶺「やめる？慣れてくれればOKだよ！」

瑞「あの〜、お金の事なんだけど…。」

嶺「お金？いつでも大丈夫だよ！！」

嶺亜、優しいな。その優しさに感謝しながら、俺は教室を出ようとした。

女子「惜しい！勝ってたよね！井上くん！」

男子「あとちょっとだったもんなぁ…！」

女子「次は、勝てたよー。」

大光「次、貧民なら…勝ったら倍返しだ〜！！」

　

そうだよ…。俺、途中まで勝ってたよね？次は嶺亜に勝てるかな？

「勝てるよ！」

「イケる！イケるよ！」

クラスメイト達が俺にエールを送ってくれている…。
　

瑞「嶺亜…もう1回やろ！」

嶺「いいよ！」

嶺亜は笑顔でそう言った後、本高と今野達に目配せした。

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嶺「やった！俺の勝ち！！」

瑞「くそッ！もう1回！」

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嶺「また俺の勝ち！惜しいなぁ…瑞稀。」

瑞「くっ…！嶺亜、もう1回だけやらして！」

この様子を廊下から、生徒会メンバーの1人がこっそりと視察しに来ていた。

神「井上瑞稀……破滅型ギャンブラーの誕生か…？」