会長様と犬☆ 〜双〜 (ページ22)

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・無事ページ22

優「みずっくんがやっつけてくれたから大丈夫！必殺パンチぼかーんって！」

瑞「なんだよ、それ。ダサすぎだろ。」

はしもっちゃんはツボに入って笑い、優斗は歩きながら、首から下げているポチ札をくるくる回し始めた。

コイツ、マジで危機感なさすぎ。

瑞「おい、優斗。その札、回すな。」

優「あー、俺コレつけてるけど…みずっくん来てから学校楽しいよ！」
　

優斗が満面の笑みで瑞稀を振り返ると、瑞稀は固まってしまっていた。

橋「だって！良かったな、瑞稀。」

はしもっちゃんに肩を叩かれて、瑞稀は少し顔を赤らめた。

瑞「は、はぁ？なにそれ…。」

〜旅行部にて〜

作間に勝って、賭場を手に入れた瑞稀と優斗はどうやって賭場を運営していくか話し合っていた。

瑞「いや、悪くないねー。自分の城ってのは！」

優「ついに胴元だね！みずっくん！これで勝ち組！」

作「勝ち組の影には、負け組が。負け組の末路は……死だ！！」

部屋の片隅で作間がぶつぶつと何かを呟いている。

瑞「…この城、生き霊がいるな。」

優「事故物件になっちゃった…。」

作「そうだ！今度、旅行部新入生歓迎会って事で３人で旅行に行こう！優斗の行ってた箱根に行こうか！」

作間がノリノリで言うと、瑞稀と優斗は目を逸らして部屋をキョロキョロと見回した。

作「えっ、なに…？」

瑞「えっと、作間…。箱根は先週、優斗とプライベートで一緒に行ってきたんだ。できれば箱根以外で…。」

優「ごめん、さくちゃ…！！」

作「オイ、俺だけ仲間外れかよ！！俺も誘えよぉーーッ！！ゆとみず！！」

作間は大声で発狂していた。

賭場開設料100万+使用料50万+優斗の特別上納金100万=合計250万

できるだけ早く稼ぎたい瑞稀達…。

これから一体どうやって稼ぐのか！？

作「結構な額ですが…。」

瑞「大丈夫。前のポンコツ経営者とは、ここが違う…。」

瑞稀は自分の頭を指差して、作間を見て言った。前のポンコツ経営者は作間の事なのだ…。作間はドキッとして目を丸くした。

作「な、なるほど！！」

優「で、肝心のギャンブルは！？」

瑞「当然、考えてきたよ。」

作「さすが！！」

瑞稀は鞄から何か取り出した。

作「それは…？」

瑞「タネも仕掛けもない魔法のダイス…！」

それは…メンバーカラーである赤、紫、白の3つの小さなサイコロだったのである。