会長様と犬☆ 〜双〜 (ページ19)

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・暴露ページ19

瑞「お前、ほんとドジなポチだな。」

優「ごめんなさい…。」

海「あーあ。カードもびしょ濡れ。…ん？」

海人は瑞稀のカードを手に取って言った。

海「今何か見えたような？瑞稀がDDUを書いたなんてあり得な……！？」

海人は瑞稀のカードを裏返して、目を丸くした。

海「DDU…！？どうして！？」

瑞稀のカードの予想出目が、さっきと違ってDDUと書かれていたのだ。

瑞「だから言っただろ？DDU成立。俺の勝ち！」

優「みずっくん、勝ったの！？」

瑞「あぁ。海人のイカサマなんて全部お見通しだったからな！」

瑞稀は海人の首輪のチェーンを強く引っ張った。

海「…っ！？」

瑞「まず1戦目。作間の反応がおかしかった。勝ったのに一拍置くし、会長様にありがとうございますッ！って言ってた。普通、勝った時どういう反応する？優斗？」

優「キタ！！とか、やったぁ！！かな。」

瑞「普通そうだよな。で、コレは作間勝たせてもらってるなぁって思ったんだよ！」

作「俺は…ただこの部室を！！」

瑞「だとしたら、海人がやってることは作間のカードのすり替え。いわゆる後出しジャンケンだ。そりゃ勝てっこねぇわ！」

優「ズルい〜ッ！」

瑞「だから、考えました。後出しジャンケンに勝つには、さらに後出しするしかないって！」

海「どうやって…？」

瑞「コレで書きました！」

瑞稀が堂々と机に置いたのは………

海「じ、除光液！？」

時は、トイレで優斗と作戦会議してた時に遡る………

瑞「そうだ！除光液で透明な線を書く。書いた部分は水を吸うと色が濃くなるから、そこに文字が浮かび上がる！！…どう？」

優「みずっくん、凄い！！…え、何が？？」

瑞「おいッ！まぁ、いいや。優斗は俺が海人と揉めたら、机の上の水の入ったコップを倒して！自然にな！！」

優「えぇ…？出来るかなぁ？」

瑞「出来るかなぁ？じゃなくて、やるんだよ！でも、3投目まではダメ！UUU出る可能性もあるから！」

優「分かった！で、除光液はどうする？持ってるの？」

瑞「持ってない！…あのさ、嶺亜って今日ネイルしてたよね？」

優「あー！うん、黒のネイルしてたかも！」

優斗と瑞稀は急いで走って軽音部の部室に向かった。向かう途中で嶺亜にばったり会った。

嶺「おー、瑞稀とポチ！！」

瑞「嶺亜！あのさ、除光液持ってねぇ？」

嶺「持ってるけど…何に使うわけ？」

瑞「お願い！貸して！！」