会長様と犬☆ 〜双〜 (ページ18)

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・企みページ18

作「…っ！」

紫耀はニヤリとしながら、作間の顎を掴んで言った。作間に大きなプレッシャーがかかった。

作「俺はただ…この部室を…」

ガチャ…

瑞「お待たせしました、お願いしますッ！」

瑞稀と優斗が部屋に戻ってきた。

海「那須くんは会議に行ったので、俺がディーラーを務めます！」

スリーヒットダイス、最終戦スタート！

海「まず、予想する出目を書いて下さい。」

作「みずっくん、次も負けたらギャンブルで大損だ。ギャーン！ブルブル！」

瑞「今、そんなしょうもねぇダジャレいらねーんだよ！」

瑞稀と作間は、シーンとした空間でお互いに出目の予想をカードに書いて海人に渡した。

海「じゃ、1投目参ります！」

瑞「あ。俺喉乾いたんで、水貰ってもいいっすか？」

瑞稀が貰ったコップ1杯の水を少し飲んでから、海人がサイコロを振った。

海「出目は5。…UP！」

そして、2投目。

海「出目は2。…DOWN！」

海(フフッ…。瑞稀、もうおしまいだよ。)

海(紫耀！瑞稀を負けさせればいいんだよね？このギャンブルは、もう１つ錯誤がある。例えば、さっきの瑞稀のDDUに勝ちやすい手はUDD。これは瑞稀の手の直前にこの手が出やすい事で起きる現象。)

海(瑞稀を負けさせるのは、簡単。俺がカードを確認する時、瑞稀のカードを見てから作間のカードをすり替えた。作間もあの状況でイカサマなんて言えないだろう…。)

今回、瑞稀のカードはUUU。だから、海人はそれに対して勝ちやすいように作間のカードをDUUにすり替えていた。

海(次はもうDOWNが出るしかない。瑞稀の負けは確定した…！！)

海(何で紫耀が瑞稀をポチにしたいのか分かんないけど…。瑞稀、これから紫耀の犬としての心得しっかり刻み込めよ？)

海「3投目、参ります！」

海人がサイコロを振った。

海「出目は1。…DOWN！」

優「3投目まではダメ…3投目まではダメ…」

優斗が何かぶつぶつと呟いていたが、それを無視して海人は4投目を投げた。

海「出目は6。…UP！」

海(次、UPが出たら瑞稀はおしまい！)

海人はニヤリと笑った。

瑞「やったぁ〜！出た〜！」

海「…は？」

瑞「えっ？俺、書きましたよね？DDU！」

海「瑞稀が書いたのはDDUじゃないよ？」

瑞「書きました！DDUって書きました！」

海「書いてません！」

瑞「書きました！！」

海「書いてません！！」