会長様と犬☆ 〜双〜 (ページ13)

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・ﾊｼﾕﾄページ13

優「あれ？ここは…？」

彼は、きょろきょろと辺りを見回した。

橋「君は、体育館裏で倒れてたんだよ！ねぇ、同学年だよね。名前は？俺は橋本涼。」

優「髙橋、優斗…。」

入学式からポチになって、いじめられるって相当辛いだろうな。この子の役に立てる事はあるだろうか？

橋「辛かったでしょ？」

優「え？」

橋「話、聞くよ。」

優「…いいの？」

嶺亜くんに負けてポチになってから始まったイジメついて優斗は話してくれた。

教科書盗まれたり、先輩達から暴力を受けたり…その中でも友達だった大光に裏切られた事が1番辛かったらしい。

橋「優斗。辛かったら、いつでも保健室においで？」

それから昼休みに保健室に行って、はしもっちゃんに癒してもらう事が優斗のルーティンになった。

優「はしもっちゃん！」

橋「優斗、いらっしゃい。」

優「ねぇ、聞いてよ！今日、嶺亜くんに焼きそばパン買ってこいってパシられたんだけど、売り切れだったから、おにぎりとファミチキとデザートにケーキ買って渡したんだ！」

デザートまで買ってあげて、優しいな！

「そしたら、嶺亜君に

『だから、お前の事気に食わねーんだよ、このお人好しグズ！！』

って怒鳴られた……」としょんぼりする優斗。

橋「大丈夫だよ！優斗らしいね。」
　

はしもっちゃんが優斗の頭を撫でていると、優斗が欠伸をした。目もとろんとして、とても眠そうだ。

橋「ベッド空いてるし、寝な？」

ベッドに横になるように促すと、手を伸ばしてきた優斗。俺は、その手を優しく握った。

橋「おやすみ。」

優斗がスッキリ目覚めるまで…あと○○分。