会長様と犬☆★☆★☆ (ページ47)

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・ｿﾂｷﾞｮｳページ47

永side

時は経って……今日は卒業式。

卒業するのは、紫耀と神宮寺と岸くん達の3年生達だ。次の会長は、会長様の犬である俺に引き継がれる事になった。副会長は海人だ。

卒業式の会場内は学園の在校生達でいっぱい。瑞稀、浮所などの後輩達も来ている。

なんとなく会場に行きたくなくて、生徒会室でまったりしていた。

海「ちょっと！廉！花束贈呈式始まるよ！早く来て〜！」

永「えぇー？行かなあかん？」

海「あかん。ってか、見て！！俺、岸くんから第2ボタン貰っちゃった！」

まだ卒業式終わってないのに、第2ボタンだけないのダサくない？って海人が聞いたら、「うっせ！！」って岸くんは言ったらしい。ニコニコ笑って話す海人が羨ましい。

廉「よし！行くか！」

伸びをしながら立ち上がった。
俺と海人の今日の目標は、泣かないことだ。

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飛鳥はジンにシーマニアの花束を、海人は岸くんにツンベルギアの花束を、廉は紫耀にラナンキュラスの花束を贈呈した。

飛「卒業おめでとうございます。またバンド組みましょう。あと、これ。岩橋先輩からです。」

神「玄樹？そうなんだ、ありがとね！」

　

海「岸くん、卒業おめでとう。」

岸「海人。ありがと！」

廉「紫耀、卒業おめでとう。」

平「ありがとう、廉。」

花束を渡す時、廉はハグしながら紫耀の耳元で囁いた。

廉「学園は卒業しても、俺からは卒業せんといてな？」

紫耀は目を丸くして、頬を赤らめた。

平「す、する訳ねーだろ！廉に卒業どころかずっと留年だよ！！」

神「あの〜、会長！何イチャイチャしてるんですか〜？会長から挨拶、お願いします！」

平「あぁ〜！はい！えっと、卒業式は以上となります。これからは俺の犬が会長だ。みんな、宜しくな！」

その後、プレゼント贈呈会。紫耀、岸くん、ジン達に在校生達が集った。

廉は在校生からプレゼントを貰って嬉しそうな紫耀を尻目に生徒会室に戻った。

廉「はぁ…寂しいなぁ。」

　

部屋で1人になると、本音が出てくる廉。そこへ海人がやって来た。

海「廉！！片付け、手伝ってよぉー！」

廉「えぇ〜？やらなアカンの？俺、明日から会長やで？」

廉がダルそうに立ち上がると、バスローブ姿の紫耀がやって来た。

平「海人、岸くんが呼んでたよ？」

海「分かった、行ってくる！」

海人が出て行き、部屋は紫耀と廉の2人だけになった。