会長様と犬☆★☆★☆ (ページ42)

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・ｷｵｸｿｰｼﾂページ42

永side

「サイテー！岸くんのばかぁ！！」

「はぁ？なんだよ！海人も大人になれよ！」

見ての通り。岸さんと海人が喧嘩している。
不仲キャラ設定の2人の喧嘩は日常茶飯事。めんどいから止めんとこ。

海「あのケーキ、ラストだったんだぞ！大人気で来年まで予約埋まってんだぞ！！」

岸「海人ー、ごめんって。でも、ギャンブルは負けたじゃん。ルールはルール。」

海「はい、でたー！岸くんのギャンブル強いんですマウントー！あの時はたまたま負けたんだよ！」

岸くんが海人のケーキを食べた。世界一くだらない喧嘩である。
2人は言い争いからいつの間にか、物をお互いに投げ始めた。クッション、岸さんのペットボトル、紫耀のぬれおかき、俺の漫画…って、それ俺の漫画やし。投げるなー！！

「喧嘩してる悪い奴らめ！平野紫耀、参上……ぐへッ！？」

紫耀が参上したと思ったら、海人の投げた物が思いっきり紫耀の顔面にアタック。

「わぁッ！？紫耀、ごめんごめんッ！！」
倒れた紫耀に慌てて駆け寄る海人。どうやら紫耀は気絶してるらしい…。

「寝てんじゃね？」

岸さん、そーなん？

「起きて！！紫耀！！あ、起きた！」

「いってぇ。海人、岸くん、ごめんなさいは？」

じいまご2人はごめんなさい…！と謝った。

「紫耀、大丈夫？」と声をかけると…

「お前、誰？」

は？

海「もしや、小説あるある記憶喪失！？」

なんそれ。いや、紫耀も面白がってわざと言ってるだけやろ。

平「ジン！！誰、コイツ！？俺、知らない！」

紫耀は俺の手を振り払って走り出した。
って、ジンのことは覚えてんのかよ！？何で俺だけ忘れてんねん！！

神「紫耀、廉は会長補佐なんだよ。会長の手助けをしてるんだ。思い出した？」

紫耀は首を振った。

神「早く思い出せればいいね。俺、会議行ってくるわ。廉は紫耀に今まで2人でやったギャンブルの話とかしたら思い出してくれるんじゃない？」

なるほど。さすが！ジン！！俺は早速、紫耀にギャンブルの思い出話をした。
　
　
「紫耀、俺は生徒会長室で紫耀と沢山のギャンブルをしてきたんや。」

「永瀬さん。」

「ん？」

「ぎゃんぶるって、何ですか？」

俺は固まってしまった。
は？アカンわ、これ。こいつ、ギャンブル自体も忘れとんのか！？

「永瀬さん？あ、分かりました！ぎゃんぶるって、有名なお菓子の名前ですか！？」

俺は頭を抱えた。
うん、違うねん。それは100%絶対違うねん。絶対！