会長様と犬☆★☆★☆ (ページ40)

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猪「あぁ。最初の2回の入札は早かったのに。」

金「この2回は、間があるね。」

藤「こちらの出方を見ている…？」

井「というより、この自爆同然の入札に対する反応を…いや、もっと明確な…」

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永side

岸「101票で落札！では、次の100票です！」

ﾁｰﾝ！

岸「ん？」

平「やっと返事が来たぁ！！！」

永「え？今のは、紫耀じゃない？」

岸「101票で落札です。では、次の100票に参ります！まずは、1票から！」

シーンと静まるホール内…。

岸「さぁ、どなたか…」

ﾁｰﾝ！

平「じゃ、早速入れたよ！」

永「はぁ？」

岸「現在1票です。入札をどうぞ！！」

ｼｰﾝ…

岸「誰かいませんか〜！？」

神「もう出ないだろ…岸くん、決めなよ。」

ジンが呆れながら言った。

岸「じゃ、1票で落札です…。」

平「わぁ！1票で落札できちゃったぜ！！」

岸(バカな…。皆101票でかぶせられるのを恐れたのか？)

岸さんの顔が険しくなった。

ﾁｰﾝ！

岸(また…1票入った？だが、2度はないだろ。2度は…)

海「岸くん！不必要な先延ばしは進行を妨げるからダメだと思うよ！」

岸「チッ…！1票で落札！」

平「やったぁ〜！！」

紫耀は、嬉しそうにバンザイしている。ウソやろ…。

ﾁｰﾝ！

開始早々1票入った。これは…？

神「ちょっと紫耀！お前ばっかり儲けすぎだろ。」

平「ジン、入札は自由だよ？」

神「そうだったな。」

次からずっと1票で落札が続いた。岸さんは、どんどん厳しい表情になってくる。

岸「何で！？仲介人の海人！オークションに不正行為が！参加者同士で談合してます！！」

平「はぁ？してないよ。」

海「いや、岸くん。そんな事は確認されてないよ！」

飛「さっさと次いきなさいよ。」

環「今度は私がかぶせるかもしれないですよッ！！」

岸「つ、次の100票…」

ﾁｰﾝ！

岸「はっ！」

飛「ほら、さっさとしなさいよ。」

岸(バカな…！)

平「俺達、心が通じ合ってんだよ。このギャンブル、必要なのは、争わない事。信頼関係のない俺達が争わないで得られる利得は？」

岸「そ、そんなもんあるわけ…。」

神「あったよ。1番恐れるのは、岸くんがギャンブルを離脱する事！」

平「だから、岸くんを逃すまいと岸くんに票を集めた。それで確信した。俺達はギャンブルで会話ができる────！」