会長様と犬☆★☆★☆ (ページ39)

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・ｱﾘｼﾞｺﾞｸページ39

永side

優「みずっくん、どうする？」

那「もはや落札額をつり上げる意味はないけど…」

大「僕らも動かなきゃ票は取り戻せない…。」

橋「争っても票は減るよね。」

猪「といっても、今さら協力なんてできねーだろ。」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

岸「現在60票。他にいませんか〜？」

飛「チッ。弾切れだわ。」

神「くっ…！これ以上、岸くんに票を渡すのは…」

ジンはあわてて端末を動かした。

ﾁｰﾝ！

岸「99票入りましたッ！他いますか〜？」

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

猪「チッ…。」

岸「では、99票で落札ですっ！」

これじゃ完全に岸さんのペースや…！皆引くに引けなくて深みにハマっとる…！！

平「フフッ。そう、まるでアリ地獄…。もがけばもがくほど、落ちていく…。」

落札しようともがくほど落ちて、でも動かなくてもやっぱり落ちる…。

紫耀は「あァ〜…素敵なジ・ゴ・ク★」とかわけわからん事を笑顔で言ってる。アカンわ、ジン！このままやと…！

神「バーロー！分かってるよ、廉。でも、ここの人間だけで協力したって仕方ないだろ！」

そうか。別の部屋にも参加者がおるんやった…！

岸「いいっすか？次の100票に参りますッ！」

平「じゃ、俺もそろそろ…」

ﾁｰﾝ！

突然、99票だった落札額は101票に変わった。

えっ！？

神「紫耀、何考えてんだよ！！」

岸「101票入りましたッ！よろしいっすね？」

平「おう。」

岸「じゃ、101票で落札です！！次行きますよ！まずは、1票から！！」

ﾁｰﾝ！

岸「ん…？えっ…！？」

岸くんは目を丸くした。
別室にいる後輩達もざわざわし始める。開始早々、101票入ったのだから…。

藤「おいおいおい、なんだこりゃー！？」

浮「はっ…！紫耀様が…！？」

龍「でも、これに何の意味が…？」

龍我は検討もつかず、首を傾げた。

岸「101票で落札ですッ！！次に移ります。1票から！」

シーンとした沈黙が流れた後、紫耀の端末を持つ手が動いた。

ﾁｰﾝ！

また101票入った。その後の入札の動きはなかった…。

岸「では、次の100票です…。……………入札する人、いませんか〜？」

紫耀は何考えてるんや…。時間稼ぎ…？でも、何の為に…？

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

猪「チッ…101票連打されたら動けねぇ。」

岸「101票で落札…！」

那「またか。」

優「でも…流れが変わった」