会長様と犬☆★☆★☆ (ページ17)

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永side

ジンが俺に手招きしてきた。

「廉、手札見せて。」

「えっ？あ、うん。」

「ちょ〜っと待った！廉、それは"通し"っていうイカサマだよ？そんな露骨にされちゃ止めるしかないじゃん！」

俺が手札をジンに見せようとすると、ディーラーの海人に止められた。アカンよね。ごめん、海人。

「まぁ、もっとも過失までは咎められないよ。間違って落としてカードを全員に公開しちゃう…とかね！」

海人はウインクしながら言った。

「それでいいよ。廉、全員にカードを見せて。」
　

「はぁ！？ジン、マジで言ってるん！？」

「マジだよ！廉、早く。勝つためだよ。」

流星は思った。神宮寺の狙いは、廉に負けを押し付けることや…と。

紫耀はジンの言うことをよく聞いてね、と言っていた。会長の言う事は絶対！俺は紫耀を信じる！ジンを信じる！

「それが俺の…ギャンブルや！！」

俺は机の上にカードを公開した。カードは、2,1,1,1や。

「うーわ、マジでやりおったか。」
のんちゃんは、俺の行動に目を丸くした。

「この勝負、勝てるッ！！レイズ100枚！」

ジンは自信満々にチップを置いた。

「なるほど、お友達を救う為の高額ベットか。」

のんちゃんが顎に手を当てながら言った。

「コール」と言って流星くんとのんちゃんが
血清を1つ机の上に置いた。廉もコールと言ってチップを置く。

「フフッ、人を意のままに動かすにはやっぱり暴力が1番だなぁ…。」

流星くんが、ボソッと呟いた。

「全員100枚賭けでゲーム成立！2回戦開始〜！」

海人が俺らにまたカードを配った。