会長様と犬☆★☆★ (ページ48)

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・ﾎﾜｲﾄﾃﾞｰﾄページ48

永side

今日は、ホワイトデー。

バレンタインは、男子トイレで紫耀とお互いに市販のチョコを交換した。まぁ、感謝チョコ…感謝チョコとして渡したんや！！

じゃあ、ホワイトデーは何したらええんやろ…？と廉は、生徒会室で考えていた。

「あ、紫耀…って、何その格好…。」

ガラガラと扉を開けて入ってきたのは、サングラスをつけて黒のコートに黒のズボン、黒の靴を履いた紫耀。いや、真っ黒やん。マフィアのボスかよ！

「って、えぇっ！何！？」

紫耀に勢いよく腕を引っ張られ、そのまま生徒会室から連れ去られる。

いや、どこ行くん！？

「キャー！！会長様！！」
「犬さんを連れてどこへ？」
「これは、明日の記事だ！！」

廊下に出ると、俺と紫耀はすぐに生徒達と広報部に囲まれた。

「邪魔だ。今から犬にお仕置きしてくる、通せ。」

紫耀がそう言うと、サッとその場を退く生徒達。

え、待って。お仕置き！？俺、何かした！？

そのままロビー、正門抜けて、道路に出た。腕は引っ張られっぱなし。

「紫耀、腕痛い！なんなん！？俺、何かしたん！？」

紫耀の腕を振り切って言った。…何か言えや！！と思っていると、目の前に大きなリムジンが止まった。

「廉、お仕置きってのは、嘘。ホワイトデーだから、廉と2人で出かけたくて…」

紫耀は、そう言ってリムジンのドアを開けた。

え、それって…

紫耀とデデデデ…デートってこと！？