会長様と犬☆★☆★ (ページ43)

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・ｹｲｶｸページ43

「みんなも協力してほしい…。」

会長は、頭を下げて言った。

「えっ！紫耀、今日会議あったん？何で俺に教えてくれんかったん！？」

生徒会室に入ってきた廉は大慌て。

それもそのはず、紫耀が廉以外の生徒会役員を集めて会議を開いてるから。廉は、呼んでないのだ。なぜなら、これは「永瀬育成計画」だからッ！！

「なぁ！なんでなん！？」

「さ！終わり！みんな、教室に戻ってくれ！会長命令だ！」

「何で無視するん！？」

廉以外の役員は、そんな廉を無視してさーっと教室に戻っていった。

永瀬side

「廉、これ借りてきて。」

お昼休み。紫耀がそう言ってスマホを俺に見せた。

「何、これ。」

「先週、この図鑑借りたんだけど。この図鑑の中に一万円札挟んだの忘れてそのまま返しちゃったんだよね、テヘ♡」

　

「で、それをまた借りてこいって？」

「そうゆーこと♡」

「自分でやれやー！！」

紫耀は、服のポケットとかに一万円札を入れるという変な癖がある。まさか図鑑にも入れるとは…。

「お願い！！一生のお願い！」

「はぁ…嫌や、自分でやってや、知らんわ。」

そこで突然、2人きりの生徒会室に入ってきたのは、広報部部長の環奈だ。

「会長…！次の記事でご相談が…」

その瞬間、紫耀の目の色が変わった。

「おい、犬。俺の言うことが聞けねーのか？あぁ？」

胸ぐらを掴んで、俺を脅す紫耀。その姿はもうどこからどう見てもヤンキーである。

キンプリメンバー以外の生徒の前では、キャラ作りなのか、相変わらず俺は犬呼ばわりされてる。

ちょっと…さっきから広報部部長がめっちゃシャッター切ってるんやけど…。

「すみません、今すぐ借りてきマス。」

「行け。とっとと行けー、クソ犬！！」

紫耀は、そう言って俺のケツを足で蹴って押し出した。

痛いんやけど…！明日、俺のケツにアザできてないといいな…。