会長様と犬☆★☆★ (ページ31)

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永side

紫耀は、健人くんに銃を向けた。
健人くんは、さっきみたいに変わらず余裕だ。

平「フフッ…。」

中「何がおかしい…？」

平「ハハハッ！！…はぁ…もうバレバレなんだよ。」

中「は？」

平「俺は、健人くんのイカサマを知ってます…。自分が撃たれる側になった時に浮所を使って、偽物の弾を入れている事…。浮所に催眠をかけた事もね。」

中「なッ…！」

永「へ…？」

平「そして、これを聞いてもなお、余裕でいられるかな？今、この銃に偽物に紛れ、本物の弾が入っているってことを…。」

紫耀は、ニヤリとして言った。

中「ふざけるなッ！バレたなら、しょうがねえけど、俺が撃たれる時、本物の弾は、入ってねぇよ！！」

なぁ？浮所？とニコニコしながら浮所に聞く健人くん。しかし、浮所は健人くんと目を合わせず、俯いた。

中「おいっ！！浮所！！お前、どういうことだッ！！」

平「さっき、俺は浮所の顔の前で手を叩いて催眠を解除した。それで驚いて銃やカードを落とした浮所に、こっそり本物の弾を次のターンで１つ入れるように言っていたんだ。」

　

〜回想〜

紫耀は健人くんにバレないように落としたカードを拾う間、こっそりと浮所の胸ポケットに本物の銃弾を入れていたのだ！

浮『ん？』

平『浮所、次のターンでこの銃弾を偽物の弾とすり替えて入れてくれ。』(小声)

浮『わ、分かりました！』

〜回想終わり〜

なぁ？浮所？と紫耀がニコニコしながら浮所に聞く。そうすると、浮所は静かにコクリと頷いた。

中「お前ッ！裏切り者！！どうなるか分かってんのかァ！？」

健人くんは、ガッと浮所の胸ぐらを掴んで怒鳴った。

平「イカサマはしてもいいが、バレたらダメなんだよッ…！」

浮所を離せ…！と紫耀は言って、再び健人くんに銃を向けた。