会長様と犬☆★☆★ (ページ5)

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永side

中「君に拒否権はない。もし、君がこのギャンブルをやらないなら、コイツにあの窓から飛び降りてもらう。」

永「海人っ！！」

空いてる窓に生徒が押しつけられた。

窓から飛び降りるその生徒は……海人らしい。

髙「れん…！」

中「いいのかなぁ…？友達が飛び降りても。」

永「分かった、分かった！やるから！！やらせてくださいっ！」

中「フフッ…いいだろう。今からどっちがルービックキューブを早く揃えられるか。勝負だっ！！」

永「…っ！」

ルービックキューブを手にすると、やっぱり過去のあの時の記憶が蘇る…。

中「始めるぞ…。よーい、スタート！」

中(フフッ…。揃えられるはずがない。そのルービックキューブは、俺のルービックキューブより格段に難しくしてある。今まで解けた人は見た事がない…。

お前は俺のポチになる事……確定だッ！！！)

永(アカン…！思い出したくない過去がフラッシュバックしてまう…！)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
〜回想〜

永「っ！…紫耀！？」

平「廉は俺のカードを使って部屋を出ろ。早く！」

永「でも…！手伝ったら、毒ガスが出るって…！」

平「そんなのちょっと息止めとけば平気だ！廉、早く優斗と一緒にこの部屋を出ろ！」

永「でも…！」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

永「はぁっ…はぁッはぁッ…。」

髙「廉？」

神「過呼吸？」

永(無理や…。)

中「ハイ！俺、揃えられたぁ。クリア！俺の方が速かったね！俺の勝ち！どーする？揃えられるまで廉くん、続けてもいいけど…続ける？それとも………

降参？」

永「……んや。」

中「なんて？」

永「降参や…。」

中「フフッ…。」

〜生徒会室にて〜

平「あーもう！何で年末は片付けなきゃいけない資料が多いんだよぉーー！…ん？電話？廉から？」

ビデオ通話に映ったのは、俯いた廉の姿。

中「ほら、言えよ。」

前生徒会長の中島健人くん！？

永「俺はッ…負けました。俺は、これから健人様の…犬に…なることを…誓い…ます。」

中「フフッ…！いい子だ。」

廉は首に黒の首輪とポチ札がつけられた。

中「フフッ…紫耀、犬を返して欲しいなら、明日昼休みに決着のギャンブルをしよう…！」