夏の輝きと ページ33
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それから何日か続けて、スニョンは図書館について来た。
宿題をしたり、本を読んだり、動画を見たり。
図書館みたいなところでスニョンがじっとしてるのはきっと性に合わないんじゃないかと思って、来なくていい、飽きたら帰ってもいい、と何度か言ったけど、
それでもスニョンは、最初から最後まで私たちの側にいた。
………私だって、この違和感を感じないわけじゃない。
そんなスニョンは今、私の家の玄関先で、私の顔をじっと見ている。
「おはよ、スニョン。制服…ってことは、今日は部活なんだね」
「…おー」
「なに、何か用事あった？」
「別にないんだけどさ…あの…」
「うん？」
「今日も、図書館行くんだろ？」
「うん、そうだけど…」
「おっ、俺は！行けない！」
「うん、分かってるよ。部活だもんね」
「……行けないんだけど」
「え、うん」
「い、いいのか？」
「…え？なにが？」
何が言いたいのか分からないスニョンにきょとんとしているとスニョンの手の中でスマホが音を立てた。
スニョンが、ちら、とスマホを確認する。
「あー…もう行かなきゃ」
「うん、行ってらっしゃい。頑張ってね」
「…Aってさ、」
「え？」
スニョンから出てくるであろう次の言葉を待っていたら、スニョンがふいに視線を外す。
そのままゴシゴシと目元を擦った。
「なんでもない！行ってくる！」
「あ、うん」
「あんま遅くなるなよ！」
「スニョンも気をつけてね」
スニョンが玄関のドアを開くと、その隙間から青い空と蝉の鳴き声が飛び込んでくる。
「じゃあな！」
そう言って手を振るスニョンと、その後ろに見える夏の景色が輝いて眩しい。
思わず、目を瞑ってしまいたくなるほどに。
がちゃん、と玄関が閉まるのを確認して、溜息を吐いた。
この違和感の裏側を覗けば、きっとくだらない真実があって、また落胆するのは目に見えてる。
だからもう見ない。
考えない。
夏の眩さに打ち勝てるように、冷たい水で顔を洗った。
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sani(プロフ) - ぴっこりーのじみーさん» コメントありがとうございます(*^^*)ウォヌにドキドキしていただけて嬉しいです！私も書いてるあいだ、とても迷いました（ ; ; ）読んでくださりありがとうございました！ (2020年12月12日 8時) (
レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっこりーのじみー(プロフ) - だめだ、、、スニョンの話なのに推しのウォヌにドキドキしてしまう。あー、感情が。何とも言えない(´・ω・`)w (2020年12月9日 5時) (レス) id: 67de14ac92 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - ひなのさん» ありがとうございます！そのお言葉がとっても嬉しいです(*^^*)最後まで読んでいただきありがとうございました（ ; ; ） (2020年10月26日 20時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 素敵すぎてもーきゅんきゅんが止まらなかったですTT涙出ちゃいました！！ (2020年10月25日 21時) (レス) id: ede454b4f6 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます！Happy Endingリリースの発表の前に完結したお話なのですが、そのように言っていただけて本当に嬉しいです(*^^*)そして身に余るお言葉ばかり…ありがとうございます（ ; ; ）最後まで読んでいただき、ありがとうございました！ (2020年8月7日 20時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sani
| 作成日時：2018年9月10日 20時
