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踏みしめる音 ページ31

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「で?」


ウォヌくんの視線が痛い。


「…ご、ごめん」


私の隣には、ニカニカと笑うスニョンの姿。



「ス、スニョンも一緒に宿題したいって言うからさ」

「なんだよー!いいじゃん、一緒に勉強しよーぜー」




スニョンは、当たり前のように「俺も行く!」と図書館についてきてしまった。


ウォヌくんが、はぁ、と息を吐く。



「俺は、Aと2人が良かったんだけど」

「えー?みんなでやった方が楽しいって!なぁ、A?」

「え、あ、えー…っと」


困って目を泳がせているとウォヌくんと目が合う。


ウォヌくんは暫く私を見たあと、ふ、と眉を下げた。



そしてそのまま、私の頭の上に優しくポンと手を置いた。



「…まぁいいや、行こう」




ウォヌくんは…優しく笑う人だなぁ、と思う。


最初に知り合ったときはすごく無愛想で意地の悪い人かと思ってたけど、そうじゃなかった。


胸が、少しだけ締め付けられる。




ウォヌくんを見上げていると、私の頭の上にあったその手が、ばっ、と勢いよく離れた。



「席どこにする〜?」


そう言いながら、スニョンがウォヌくんと私の間を通り抜けたから。




「……おいスニョン、お前な」

「えっ?なんだよ」

「はー、もういい」



歩き出したウォヌくんに、私も続く。




ウォヌくんに話しかけてるスニョンはすごく普通で、もう私の告白なんて、本当に何も思ってないのかもしれない。


やっぱり私が変われば、きっと元通りのただの幼馴染に戻れるんだろう。





変わらなくちゃ、

忘れなくちゃ。




図書館の綺麗な床を踏みしめながら、一歩一歩、そう考えた。



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設定タグ:SEVENTEEN , セブンティーン , セブチ   
作品ジャンル:恋愛
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sani(プロフ) - ぴっこりーのじみーさん» コメントありがとうございます(*^^*)ウォヌにドキドキしていただけて嬉しいです!私も書いてるあいだ、とても迷いました( ; ; )読んでくださりありがとうございました! (2020年12月12日 8時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっこりーのじみー(プロフ) - だめだ、、、スニョンの話なのに推しのウォヌにドキドキしてしまう。あー、感情が。何とも言えない(´・ω・`)w (2020年12月9日 5時) (レス) id: 67de14ac92 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - ひなのさん» ありがとうございます!そのお言葉がとっても嬉しいです(*^^*)最後まで読んでいただきありがとうございました( ; ; ) (2020年10月26日 20時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 素敵すぎてもーきゅんきゅんが止まらなかったですTT涙出ちゃいました!! (2020年10月25日 21時) (レス) id: ede454b4f6 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます!Happy Endingリリースの発表の前に完結したお話なのですが、そのように言っていただけて本当に嬉しいです(*^^*)そして身に余るお言葉ばかり…ありがとうございます( ; ; )最後まで読んでいただき、ありがとうございました! (2020年8月7日 20時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sani | 作成日時:2018年9月10日 20時

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