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ぴたりと止まる ページ2

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「あ、猫」


ウォヌくんの言葉に顔を上げる。


いつかの太った猫が、のっそりとこちらに近付いてくる姿が目に入った。


猫はじっと座り込んでいるウォヌくんに体を擦り付けるようにするりと一周して、ウォヌくんの目の前に座り込んだ。


ウォヌくんが顎の下を撫でるとクルクルと音を立てる。



「わ…今日は逃げないんだね」

「Aもこっち来て、触ってみれば?」

「えっ?私も?」

「なに?苦手?」

「いや、というよりも、動物とそんなに触れ合ったことがなくて」


ウォヌくんがフッと笑って、手招きする。

それに導かれるように、おずおずと近付いた。


「ひ、引っ掻かれたりしない?」

「うん、大丈夫」


ゆっくりとその体に触れると、一度猫が驚いたようにこっちを振り返ったけれど、またそっぽを向いた。

それどころかもっと撫でろ、とでもいうようにその場に寝転がる。


「すごい…ウォヌくんって、猫使いか何か?」

「なに、それ」



少しの時間、2人とも黙って柔らかい毛並みを撫でていると、またウォヌくんが口を開いた。



「なぁ、やっぱりスニョンなの?」

「へ…」

「早くスニョンのこと、好きじゃなくなればいいのに」

「えっと、あの……」

「俺のこと、好きにならないの?」

「……ウォヌくんは、すごいね」

「は?」

「いつもそうやって…余裕そうで…ウォヌくんといると心臓もたないよ」



不意に伝えられるウォヌくんからの好意に、心臓がうるさい。




「余裕なんてないけど」

「え?」

「いつも自然にこんなこと言えると思ってんの?余裕なんて、いつもない」



隣で感じるウォヌくんの体温が熱い。



猫を撫でる手は、ぴたりと止まってしまった。



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ただ綺麗な→←あのとき君は



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設定タグ:SEVENTEEN , セブンティーン , セブチ   
作品ジャンル:恋愛
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sani(プロフ) - ぴっこりーのじみーさん» コメントありがとうございます(*^^*)ウォヌにドキドキしていただけて嬉しいです!私も書いてるあいだ、とても迷いました( ; ; )読んでくださりありがとうございました! (2020年12月12日 8時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっこりーのじみー(プロフ) - だめだ、、、スニョンの話なのに推しのウォヌにドキドキしてしまう。あー、感情が。何とも言えない(´・ω・`)w (2020年12月9日 5時) (レス) id: 67de14ac92 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - ひなのさん» ありがとうございます!そのお言葉がとっても嬉しいです(*^^*)最後まで読んでいただきありがとうございました( ; ; ) (2020年10月26日 20時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの(プロフ) - 素敵すぎてもーきゅんきゅんが止まらなかったですTT涙出ちゃいました!! (2020年10月25日 21時) (レス) id: ede454b4f6 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます!Happy Endingリリースの発表の前に完結したお話なのですが、そのように言っていただけて本当に嬉しいです(*^^*)そして身に余るお言葉ばかり…ありがとうございます( ; ; )最後まで読んでいただき、ありがとうございました! (2020年8月7日 20時) (レス) id: e36f83df04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sani | 作成日時:2018年9月10日 20時

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