孤独な夜は 1 ページ7
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お酒とおつまみでずっしりと重いビニール袋を片手に下げて、コンビニから出る。
少しだけ暗くなった空を見上げた。
別に、１人が嫌いなわけじゃない。
むしろ誰にも気を使わないでいいのは、とても楽だし好きだ。
けど、今日みたいなこんな日は、１人でいるのがとてつもなく嫌になる。
１人だと、どうしたって色んなことを考えてしまうし、思い返してしまう。
思い出に浸る、ということは恐ろしいことだ。
自分が自分じゃなくなって、縋り付きたい気分になって、次の日の朝、ひどい後悔が押し寄せる。
そんな夜を、これから生きてる間何度経験すればいいんだろう。
はぁ、と空に向かって息を吐いたら、右手にあったビニール袋の重みが突然消えた。
「えっ」
驚いて横を向くと、さっきバイバイしたはずのイケメン、ミンギュ氏が立っている。
「うわ、Aヌナ、まるでおっさんですね」
おもむろに中身を確認したミンギュが露骨にひいている姿を見ながら、私の頭の中にはハテナがいっぱい。
「ちょ、返して、帰るから」
「え？俺も帰りますよ？持ちますから行きましょう」
いや、いやいや
「いやいやいや、なんで？どうしたのかな？私の言葉が聞こえなかったのかな？さっき私さよならって言ったと思ったんだけどな？」
「だってAヌナが寂しそうだったから」
そういってミンギュがニッコリと笑う。
いや実際には、その顔はマスクとサングラスにしっかり隠れて見えないけど、多分きっとニッコリと笑ってる。
なんだこいつ。
私の人生において、全く関わったことのない人種と出会ってしまった。
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sani(プロフ) - 鹿きつねさん» 共感ありがとうございます（ ; ; ）あたたかいお言葉、とても嬉しいです！読んでくださりありがとうございます！また何か書いてしまうと思うので、そのときはお暇なときにでも読んでいただければ幸いです(*^^*) (2018年8月12日 1時) (
レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
鹿きつね(プロフ) - 完結ありがとうございます！お疲れ様でした。推しの他に神の存在がいるのすごく共感します^ ^とても素敵で面白かったです…またいつかよろしくお願いします！ (2018年8月11日 23時) (レス) id: 0bf67ee9d6 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - いかさん» ありがとうございます（ ; ; ）コメントいただけて嬉しかったです(*^^*)サイコーと言っていただけて震えてます（ ; ; ） (2018年8月11日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - テヨンさん» コメントありがとうございます（ ; ; ）さいっこうに嬉しいです！本当にありがとうございます！！ (2018年8月11日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
sani(プロフ) - 沙羅さん» いやむしろ沙羅さん本当にいつもありがとうございます（ ; ; ）まじで好きです（ ; ; ）やー、もう優しすぎますありがとうございます！！ (2018年8月11日 23時) (レス) id: f23e3c8ef3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sani
| 作成日時：2018年7月20日 18時
